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[ DVD ]
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戦ふ兵隊 [DVD]
【コニービデオ】
発売日: 2004-11-21
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 3,416 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 3,579円〜
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カスタマー平均評価: 4.5
父への贈り物 戦争ものでのビデオで選びました。
日本軍が編集したものでよく撮影できているところもあったようです。
しかし日本軍が美化したところもあるようで、考えさせられる場面もあったようです。
必ずしも戦時宣伝と成り得なかった映像もあります この映画は1939年に製作された戦時宣伝映画ですが、冒頭『現地の兵隊はこの映画の撮影に非常な好意を示してくれた。』の表示から、"何か違うもの"を予感します。続いて戦火に曝されて逃げ惑う中国人達が写っており、戦時映画にしては異例な場面から始まります。そして非戦闘時の日本兵達の休息、炊事・食事、銃の手入れなど生活感すら漂う場面に展開します。『これは疲れた兵隊達だ!』反戦的哀感が強いという理由で陸軍省の"検閲不合格"レッテルが張られ、公開中止になりました。これが一因にもなり監督の亀井文夫氏は投獄されました。
一変して徐々に戦闘シーンが見られ、最後の大進軍に至っては圧巻です。一瞬ですが、戦車兵が前方扉を開いて戦車に乗る大変貴重な場面があります。よく撮影許可が下りたと思いました。他にも多数の貴重な映像が有り、将校が命令する場面などが隠し撮りしたかのように自然なやりとりで流れいてます。演習の場面を編集してインサートした所もあるかも知れませんが、作戦中の陸軍の動きをここまで記録できた事は凄いです。
奇跡の名作 〜大東亜戦争時、映画法により設立した日本映画社によるプロガンダ作品がDVD化されるとのことで、歴史勉強のため早速数枚購入し観た中でこの作品があった。 最初観た時、徴収されていった小津安二郎監督が撮った作品かと思った。何と美しい映像だろうと。 現実の平常時の兵隊を撮影しているので、まるで支那大陸に徴収された兵隊に自分がなったような錯覚に堕〜〜ちた。後半は実際の戦闘時上官の指示、命令がどのように行なわれかを隠し撮りのように撮っている。息を飲むような静寂と異常な緊張感が伝わってくる。 当時の大本営のように、反戦色が強く感じるかといえば、嘘になる。 ただ、淡々と現実を映しながら、素敵なショット、巧みなカット割り、美しい映像で観せていく。 ドキュメンタリー映画で、しかも軍部司〜〜令下のプロガンダ用映画で、これだけ詩的表現のものは、世界の映画史でもないような気がする。 あったら教えて下さいね。〜
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[ DVD ]
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大空のサムライ デラックス版 [DVD]
・藤岡弘 ・志垣太郎 ・伊藤敏孝 ・田辺靖雄 ・丹波哲郎
【ジェネオン エンタテインメント】
発売日: 2007-07-25
参考価格: 4,935 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 5,000円〜
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・藤岡弘 ・志垣太郎 ・伊藤敏孝 ・田辺靖雄 ・丹波哲郎 ・坂井三郎
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カスタマー平均評価: 4
原作も読んでほしい。 先に原作を読んだ人にとっては、もの足りなさがのこる。撮影の資金や日程を削って国内で撮ったたためか、南方戦地のラバウルの 暑さや空の青さが伝わってこず、リアルさにかける。
しかし読むまえに観るなら こんな立派な撃墜王がいたことを知る端緒になる映画である。
願わくば アメリカに現存する零戦の実機と 現代の最新CG技術を使って もう一度お金をかけてリメイクしてほしい。そして時間が長くなっても坂井氏の終戦近くまでの生き様をドキュメンタリータッチで描いてほしい。
現時点での 空戦映画のナンバー1は 米国の「パールハーバー」なので これを超えるものにしてほしいところである。
NO.109「お」のつく元気になった邦画2 <元気コメント>
生きるために、生き残るために、信念をもって最善をつくそうとする姿勢には、頭が下がります。
大空の英雄たちの物語 改めまして、太平洋戦争に命を散らした多数の英霊のご冥福をお祈りします。
太平洋戦争を戦い抜き、世界的な撃墜王として余りにも有名な坂井三郎氏著「大空のサムライ」の完全映画化。
冒頭の坂井氏ご本人がインタビューに答えている。「大空に散った戦友達こそ本当の大空のサムライ」と・・・。
この映画は坂井氏監修で原作とは若干異なるものの、ラバウル航空隊時代の零戦搭乗員の活躍を人情味豊かに描いたもの。俳優人も当時最高の布陣。実物大の零戦の模型を多数配置し、前線の雰囲気も満点。
本田兵曹が「小隊長(坂井氏)の列機である限り絶対に死なない」の言葉通り、坂井氏の偉大さは撃墜数(64機)もさることながら、自分の飛行機を一度も壊すことなく、部下を一度も死なせなかったという偉大なリーダーでもある。それをあらわすシーンも多く描かれている。
士官と下士官との軋轢や、自分の不注意で戦友を死なせたパイロット(遠藤)を励ますところ、上官の笹井中尉との友情、自決を強要された陸攻搭乗員達を必死に援護することろなど当時の搭乗員の心情を生き生きと描写。
ミニチュア(空中戦はラジコンを使用して撮影されたとか)を駆使しての戦闘シーンもCGより迫力がある。
最後のガダルカナル島上空での負傷から生還するところで映画は終わるが、実は坂井氏はその後も熾烈な戦い(硫黄島上空での死闘など)を経験し、生き残ったのである。詳しくは原作本をお読みいただきたい。
あの悲惨な戦争で散った英雄たちのおかげで、今の日本で平和を享受していることを忘れがちな現代人は、今一度この名作を見て襟を正すべきである。
疑問が残ります 軍人の演技は、戦意高揚映画に出ていた俳優さんでも苦労したようですので、仕方がないかとも思えるのですが、当時の映像なども残っていたでしょうし、撮影の頃には坂井さんもご存命だったわけですから、もう少しどうにかならなかったのだろうか、というのが正直な感想です。
戦史に従いますと、坂井さんが負傷なさった頃は、まだ戦局がましな頃のことだったと思いますが、坂井さんが戦列を離れて後、空中戦の戦法は、機体の性能向上に伴い大きく変化しましたので、様々とご苦労もあった筈です。
視力の訓練やら戦法の話がいろいろと出て来ましたが、たとえば、内地での暮らしのことや、343空にどういう気持ちで赴任したのか、坂井さんにとって終戦がどういうものだったのか、そういう話も細かく描いて欲しかったです。
従軍した人間の一人として、その時代に戦闘機に乗っていた、ということがどういうことなのか、そこのところをもっと克明に描写すれば、この映画はもっと良い作品になっただろうな、と思います。
星一つ、と言いたいところですが、作品中の志垣太郎さんの眉毛に免じて星二つ。
撃墜王・坂井三郎の勇姿 空中戦の腕を磨くことに集中し坂井三郎空曹、味方の損害を一機でも少なくするため戦い続けたプロフェショナルの男の話です。
本当なら今のCG技術で撮って欲しかった。
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[ DVD ]
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私は貝になりたい <1959年度作品> [DVD]
・フランキー堺 ・新珠三千代 ・水野久美 ・加東大介 ・笠智衆
【東宝】
発売日: 2008-10-24
参考価格: 4,725 円(税込)
販売価格: 3,725 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 4,239円〜
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・フランキー堺 ・新珠三千代 ・水野久美 ・加東大介 ・笠智衆
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カスタマー平均評価: 4.5
B・C級戦犯の思いを描いた良作。 横浜公園(横浜スタジアム)から象の鼻パークに至る、一直線に伸びた道路。これが日本大通りである。いま歩いても昭和初期にいるような錯覚を覚えるほどに、歴史的建造物が残る一角だが、その中心部に横浜地裁がある。風格ある外観だが、実はこれはレプリカだ。この場所で横浜軍事法廷が開廷されていたのだが、レプリカとはいえほぼ当時のままを再現しているので、思いを巡らすことができる。B・C級戦犯はここで裁かれ、巣鴨プリズンで刑の執行がなされた。本作はドキュメンタリー風だが、ノンフィクションではない。原作に脚色を加えて映像化したものだが、黒澤組が集結しているため、全体の構成も重厚かつ風格のあるものとなった。橋本忍監督は後年、伝説のカルト作「幻の湖」を撮ることになるが、まだこの頃は東宝のエース脚本家として知られていた。特に当時は最盛期だったので、ホンの出来は凄くいい。フランキー堺の「口八丁だがまじめな床屋」ぶりも素晴らしく、また笠知衆の存在感は抜きんでていたし、藤田進の頼りない軍人ぶりは、当時の世相を大きく反映させた役柄であった。「下っ端は戦争の被害者」という視点については、少なくとも床屋はひとりの米兵を刺し殺しているわけで、手加減したのに・・・というのは情状酌量にならない。当時は皆頷いたかも知れないが、戦争の不条理はいまこの時代に再見した方が、より「真実」がわかるだろう。星4つ。
たくさんの喝采と涙がそそがれるのであれば嬉しいと思えます フランキー堺氏の代表作「私は貝になりたい」(この映画は、加藤哲太郎氏の「狂える戦犯死刑囚」が原作となっている)全てがノンフィクションではないようだが、この映画に近いことはあったようである。 この映画に対してたくさんの喝采と涙がそそがれるのであれば嬉しいと思います。個人的にも大変好きな映画です。
どれほどDVD化を待ち望んだことか.. 本作は1959年の映画版です。
1年前の1958年にテレビで放送され多くの支持を得たことから映画化されました。
テレビは、当時前半の30分はVTRを使用し、後半は生放送されていた時期です。
ですから、テレビドラマ版は完全な形で現存するものは無いそうです。
翌年に作られた映画は、テレビを見ることが出来なかった家庭も多く
かなりの観客動員数を記録しています。
その後にテレビで何度も再放送されましたので、後の印象としてこちらの作品がメジャーになりました。
映画のキャストはフランキー堺さん以外はテレビとは異なりますが、
当時、多くの人達が再び映画館で涙を流しました。
平和な散髪屋の店主を営んでいた主人は、
近所でも評判の家族を愛する優しい父親だった。
しかし、戦争は彼に赤紙(召集令状)を届ける。
終戦間際、彼は兵役に就き捕虜処刑を命じられる。
気後れしたので、銃剣で少し傷を負わせただけなのに...。
「人間なんて厭だ。牛か馬の方が良い・・・」
「・・・いや牛や馬ならまた人間にひどい目にあわされる・・・」
「どうしても生まれ代わらなければならないのなら、いっそ深い海の底の貝にでも」
「貝だったら、深い海の底の岩にへばりついているから、何の心配もありません。
・・・・・どうしても生まれ代わらなければならないのなら、私は貝になりたい」
テレビ放映、そして本作、後に所ジョージのテレビ版、
中居正広の近々公開版へと繋がる。
この作品は主演する役者さんの熱演が見事で、フランキー堺さんも所ジョージさんも素晴らしかった。
きっと、中居正広さん最高の演技を見られるものと思います。
その公開を記念して初DVDとして発売される本作、見事に作品に仕上がってますよ。
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[ DVD ]
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あゝひめゆりの塔 [DVD]
・吉永小百合 ・浜田光夫 ・和泉雅子 ・二谷英明 ・乙羽信子
【日活】
発売日: 2002-11-22
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 3,161 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 2,500円〜
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・吉永小百合 ・浜田光夫 ・和泉雅子 ・二谷英明 ・乙羽信子
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カスタマー平均評価: 5
集団自決 沖縄に住む人たちの悲しい歴史・・・第二次世界大戦において、日本で唯一地上戦が行われた。 その場所において、命を散らされていく子供といってもいいような少女たちの姿が悲しかった。 最後の集団自決は戦争の闇を体言している。
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[ DVD ]
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ベトナム戦争 WAR IN THE JUNGLE [DVD]
・ドキュメンタリー
【ポニーキャニオン】
発売日: 2009-02-18
参考価格: 13,440 円(税込)
販売価格: 13,440 円(税込)
( 在庫あり。 )
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・ドキュメンタリー
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カスタマー平均評価: 0
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[ DVD ]
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亡国のイージス プレミアム・エディション [DVD]
・真田広之 ・寺尾聰 ・佐藤浩市 ・中井貴一 ・勝地涼
【ジェネオン エンタテインメント】
発売日: 2005-12-22
参考価格: 6,300 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 890円〜
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・真田広之 ・寺尾聰 ・佐藤浩市 ・中井貴一 ・勝地涼 ・福井晴敏 ・長谷川康夫 ・飯田健三郎
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カスタマー平均評価: 3
インタビューが微妙。 映画本編は、原作のテーマ部分を思い切って大胆に端折って、
『ザ・ロック』に『ダイ・ハード』をまぶして舞台を日本に移したような作りになっています。
アクション・戦闘シーンは相当に見ごたえあり。
ただ、少々大胆すぎて説明不足になっている部分も幾つかあります。
原作を読んでないと全部理解するのはちょっと難しいかも。
上映時間がもう一時間長ければ傑作になりえたでしょうね。
原作を読んでからイメージを補完するために見るのが一番良いですね。
特典ディスクに収録されているメイキングは凄いです。
とりわけ本物の護衛艦での撮影や、
実物大の巨大な護衛艦セットでの撮影は圧巻。
邦画にもこれだけのパワーがあるのだということを実感できるメイキング。
必見です。
ただ、キャストとスタッフのインタビューはちょっと…
質問の内容が映画のパンフレットを中心に映画公開前後にさまざまな媒体に掲載された数多くのインタビューとまったく同じ凡庸なものばかり。
質問が同じなら回答も当然同じ。
そのため、それらのインタビューに一度でも目を通したことがある人にとっては「そんなの前に聞いたよ」という感じでちょっと興ざめ。
その点を考えるともう少し安くても良いような気がしますが、
それにしてもこれだけ充実したメイキングさえあれば、この映画本編が好きになれた人にとっては悪い買い物ではないでしょう。
あぁ、「亡国のイージス」 私の場合、まず映画を観てから原作を読んだのですが・・・
それはあまりにも原作の内容を割愛しすぎてやしないか?と疑問に
思ったからです。
登場人物の内面の葛藤や苦悩・・・もちろん2時間という限られた
枠の中でそれら全てを表現するのはどだい無理な話というのでしょうが。それでも、もっと掘り込んで欲しかった。
ただ俳優人の方々は非常に熱演されてたと思います。誰をとっても
期待を裏切らない演技をしてらっしゃるので、娯楽作品としては
なかなかいけてるんではないでしょうか。
深みがない。 原作ほどの人間関係や自分的な背景設定を求めなくても
作品自体に問題はないと思うのですが・・・
この作品は最低限補っておかないといけない部分までかなり割愛しちゃってますね・・・。
やはり仙石と如月がお互に心えお開いていく課程と若干フォロー的
な説明は作品の中に入れ込むべきじゃなかったのかなぁ?と思います。
よく言われてる水中戦闘シーンでのいきなりのキスシーンもそうですが・・・。
何故そーなるの?が判らない人がおーかったんじゃないのかな・・。
自衛隊・防衛庁全面協力。。だからスゴイ。ってだけで終始しちゃった感じですね。原作の深さと映画的なエンターテイメントの軽さ、2つの中間点くらいの描き方をすれば良い作品になったと思うのにな。。もったいない!
この映画の何を見るのか 原作の重厚な人間ドラマ的な部分を評価している人には若干物足りないような印象を受けるかもしれませんが、福井氏の自衛隊そのものに対する思い入れに心を重ねている人ならば十分に楽しめます。
とにかく「海自および空自の全面協力」と言うだけで見る価値があります。
例えば「観艦式」のDVDなどを好んで買ってしまう人とかです。
強力な役者人なども、安心して見ていられるほどに確りとした演技をしていますし、そういった意味では脚本的には弱いのですが、映像的には見ごたえがあるといえます。
この映画はストーリー云々のみに執着した場合は楽しめないと思います。
自衛隊協力などのバックグラウンドに興味がある方にはお勧めです。
とくにその部分でローレライに不満をもたれた方。
マニアな視点で観ては作品の評価を間違うかも 原作のファンで福井晴敏マニアから見れば物足りないかも知れない。
設定がかなり変わっているし、福井作品の真骨頂である人物の内面描写や
登場人物の背負った過去の説明もあっさり切り捨てられている。
私も最初見てがっかりした部分は幾つもある。
だがしかし、一つの娯楽作品としてみれば良くできていると思う。
原作に忠実に人物描写をしようとしたり過去を描いたりすればおそらく
中途半端でただ時間を浪費するだけのものになってしまうだろう。
それに原作にあるような人物の内面性を描くのは映画では無理だと思う。
それほどまでに原作の完成度は高い。
2時間の映画でそれらを表現しろというのは暴論だし、マニアのエゴでしかない。
中途半端な事をせずにアクション映画として割り切って作る事によって
テンポの良い娯楽作品として仕上がっている。
そのやり方が成功しているか否かはヒットした映画の興行成績が物語っている。
ところで映画のラストで事件の後も仙石が自衛官を続ける場面がある。
原作とは違うが、前向きに生きていく自衛官の姿が表現されていてこれもまた良いと思う。
原作のエピローグも好きだが、この終わり方もいい。
ともあれ、日本でこれほどのアクション大作を作る事ができて
それがヒットした事は評価したい。
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[ DVD ]
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明治天皇と日露大戦争 [DVD]
・嵐寛寿郎 ・宇津井健 ・加藤嘉
【バップ】
発売日: 2005-07-21
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 14,717円〜
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・嵐寛寿郎 ・宇津井健 ・加藤嘉
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カスタマー平均評価: 4.5
天皇制を国民に改めて認めさせた政治的作品。 敗戦後、占領された我が国においては、天皇制は政治的な判断で温存された。
生き残った大人たちは子どもたちに天皇制、日清戦争、日露戦争、大東亜戦争のことを語り伝えていた。
子どもたちは それを覚えている。ましてや、戦死した家族の子どもたちはよくきかされていた。
この映画は 天皇が初めて映画のタイトルとして登場した作品であったと思う。
1957年に公開された新東宝制作の映画。明治天皇を演じたのは当時の超巨大スター嵐寛寿郎であった。私は友と一緒に封切りされた映画館に観に行った。
天皇を映画にするとどうなるのかと思った。しかも、大好きな鞍馬天狗の嵐寛十郎が明治天皇を演じるというのだから。
天皇は 私たちにとっては神であった。
人間宣言をされても 天皇の行幸の際には 学校の教師に率いられ沿道に立ち、自動車から手をふる天皇に、担任教師は「天皇陛下万歳!」と叫び、子どもたちは一緒に万歳をした。
私は天皇の赤子(せきし)として生まれた。父は母に「よくやった。天皇陛下から預かり者として大切に育てよ」と手紙に残した。そして、特攻隊を育て、生き残っている自己を恥じつつけた父は無事に戦死した。私は父のことを思う時、必ず昭和天皇のことを思う。
子ども時代の感想は、巨大なスクリーンに圧倒され、新東宝の冒険に拍手をおくった。
昭和天皇の亡くなった時、ある時代が終わったと思った。
この映画を思い出すたびごとに、天皇を讃え日露戦争に従軍した老人たちを思い出す。
リーダーシップの参考 日露戦争全体に焦点を当てているために、「二百三高地」や「海ゆかば」に比べると戦闘シーンそのものは薄くなっています。しかしながら、明治天皇をはじめとする当時の戦争指導者の指揮統率の苦悩が繊細に描かれており、明治時代のリーダーシップ、とりわけ天皇、政府高官、国民との関係がよく表現された、素晴らしい映画でした。
不朽の名作 「国民にどう響くか、よくよく考慮して、戦争を避けるがよい」
「伊藤・・・、戦地の将兵に、避暑があるか」
「伊東も山本も、辞職さえすれば一切の責任から免れることができるが・・・、天皇に辞職はないぞ」
「国民の声が聞こえる・・・岡沢!、国民の声が聞こえるぞ。天皇旗を出してつかわせ」
「岡沢ッ! この戦争は、絶ッ対に勝たねば・・・国民にすまぬぞッ!!」
なんといっても明治天皇。嵐寛寿郎のすばらしい演技によって、あの未曾有の大戦争にのぞんだ偉大な君主の苦悩が伝わってきます。天皇は「明治天皇紀」によって一挙一動まで詳細に記録が残っているそうですから、劇中のエピソードの多くが実話なのでしょう。
エキストラの数が半端ではなく、しかもその歩き方等もかつての帝国陸軍そのままです。出征シーン、奉天入城シーンだけでも見る価値あり。
また、随所に挿入される軍歌が、非常にいい味を出しています。出征シーンの「日本陸軍」、初瀬・八島沈没シーンの「海ゆかば」、乃木・ステッセル会見シーンの「水師営の会見」、日本海海戦シーンの「軍艦行進曲」「日本海軍」などなど・・・。びっくりするほど、映像とマッチしています。
日露モノの最高傑作にして、1300万人の日本人が劇場に足を運んだ超大作(人口が9000万だった時代にですよ!)。
必見。
明治天皇恩賜のハンカチは今いずこ? 先輩レビュアー氏が称揚しておられるとおり、優れた脚本と演出のお陰で、このテの大作にありがちな「中だるみ」がみられません。
今見れば大時代的な感は否めないものの、日本人なら涙腺を刺激されることでしょう。
本作や「人間魚雷回天」「太平洋奇跡の作戦キスカ」などに較べると、
最近の「男たちのYAMATO」や「バルトの楽園」は極めて薄味に仕上がっていると思います。
戦争経験者が参画していないからなのでしょうね。
映像、脚本、構成のどれもが見事 古い戦争映画は、なんか物足りない面があるものです。しかし本作品は違います。映像、脚本、構成のどれもが見事。星5つです。内容は日露戦争の全ハイライトシーンを盛り込んであります。普通「間延び」してしまうものですが、本作品では明治帝や乃木大将の個人的エピソード等が絶妙のタイミングで挿入されており味わい深くなっています。 また、当時は軍隊経験者が多数いたためでしょうか、エキストラの行軍シーンが「見事」としか言いようがないレヴェルに仕上がっています。(現在の)周辺国の軍隊以上に美しい行軍シーン。これだけでも見る価値はあるかもしれません。特に映画『二百三高地』を見て感動したファンには、本作品にても感動を保証できます。
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[ DVD ]
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燃ゆる大空 [DVD]
・大日方伝 ・月田一郎 ・灰田勝彦 ・高田稔
【東宝】
発売日: 2006-06-23
参考価格: 4,725 円(税込)
販売価格: 3,762 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 4,080円〜
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・大日方伝 ・月田一郎 ・灰田勝彦 ・高田稔 ・八木保太郎
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カスタマー平均評価: 5
異国の地で戦う! 少年航空兵の訓練から、日中戦争における陸軍戦闘機部隊の活躍を描いた超大作で、本格的に飛行シーンを撮影した1940年製作・「阿部 豊監督」の航空記念映画。
陸軍省・陸軍航空本部の全面協力により、九一式戦闘機・九三式重爆撃機・九五式戦闘機・九七式戦闘機・九七式重爆撃機・九七式軽爆撃機・九七式輸送機・九八式軽爆撃機など、本物の陸軍機が飛び交う空中戦撮影シーンは大迫力!
中国大陸の広大な航空基地から編隊ごとに離陸するシーンと、当時最新鋭の「九七式戦闘機 対 九五式戦闘機(:敵機役)」の空中戦シーンがみどころ!
(余談:1942年製作・「邦題:フライング・タイガー」(:DVD)には、本作品の迫真迫る空戦場面が大量に使用されています。)
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[ DVD ]
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日本海大海戦・海ゆかば [DVD]
・笠原和夫 ・丹波哲郎 ・三船敏郎 ・沖田浩之 ・舛田利雄
【東映ビデオ】
発売日: 2004-08-06
参考価格: 4,725 円(税込)
販売価格: 4,053 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 2,835円〜
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・笠原和夫 ・丹波哲郎 ・三船敏郎 ・沖田浩之 ・舛田利雄
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カスタマー平均評価: 3
戦争と音楽 音楽兵が現れる戦争映画としては岡本喜八監督作品の「血と砂」が思い出される。「血と砂」の主演の三船敏郎は、本作品「日本海大海戦 海ゆかば」では東郷役になっている。では音楽兵役はというと、故 沖田浩之である。三原順子、佐藤浩市、ガッツ石松らも個性を示す。本作品は勝ち戦を映画化したにもかかわらず、負け戦である「血と砂」より暗い。そのためか、音楽兵の吹き鳴らす曲はレクイエムだといわんばかりである。劇中に使われている「海ゆかば」は日露戦争当時にはなかった曲であり、作曲後も勝ち戦ではなく玉砕のイメージの染み付いた曲であるが、見る者に喪失感を与える本作品で使用されることに違和感はない。戦闘シーンを期待して見ると期待はずれになるかも知れない。全体にどこかやぼったさの漂う作品であるが、沖田らの演技には迫力があり、プロの兵隊でない点で民間人に近い視点を持つ音楽兵がどのように戦争に関われるかという視点から見ると、面白いドラマである。
期待はずれでした… 監督:舛田利雄、脚本:笠原和夫コンビによる「東映戦争3部作」のラストを飾る作品と
くればそれ相応の期待をしてしまうが、中身はまったく以って肩透かしもの。なぜこの
作品だけこんな事に…と考えさせられてしまった。
前2作は、重厚な出演者陣による登場人物が、ストーリー展開の中でそれぞれ終始有機的
に絡み合い、戦争の過酷さ・悲惨さとそれに否応無く巻き込まれていく下級兵士・民間人
の悲哀を壮大なスケールで描き切っていたが、この作品の視点は皮相的・単層的過ぎ。
沖田浩之演じる若き軍楽兵の視点を主に物語は展開するが、前半約1時間は主人公とその
恋人との冗長な絡みでだらだらと進行。それに付随するサイドストーリーが散発的にまぶ
されているだけで奥行きのある展開がまったく見られない。
冒頭のワンシーンだけに登場する、平幹二朗演じる明治天皇と丹波哲郎演じる山本権兵衛
もこのあとの展開に丸っきり生きてきておらず、なんとももったいない使い方。三船敏郎
演じる東郷長官の重厚さも、ことこの作品の中に置くとこれまた実にもったいない…。
それでは主人公と恋人の関係は後半どうなるかというとこれまた全く描かれる事なく、日
本海海戦のシーンへ突入、そのまま「え、これで終り?」というラストを迎えてしまう。
結局作り手は何を描いて伝えたかったのかその意図が全く掴めない、何とも残念な作品に
なってしまっている。
ただ、日本海海戦の砲戦シーンはかなりの迫力。これこそ現在のCGでは描けない、特撮の
真骨頂だろう。当作品の見所は、この海戦シーンに尽きる。
稀に見る駄作 タイトルに騙されて観ましたが、私が見てきた映画の中でひどい順に上位に来る駄作です。日露戦争を題材にしながら、内容は牽強付会で制作者の歪んだ歴史観があらわて居るに過ぎず、歴史ドラマを期待した者は間違いなく失望するでしょう。ドラマの仕立て方としても稚拙で、丸山誠治監督の同じ戦史を描いた名作でも東郷元帥を演じていた三船敏郎が同じ役で出ているのが痛々しい。よくこの脚本でスポンサーがついたものだと思います。
「男たちの三笠」 この映画、どこか「男たちの大和」に似ています。
日本海海戦もの・・・ですが、実際は戦艦三笠を舞台にした群像劇。
話の中心は完全に一人の軍楽隊員で、映画自体はかなり反戦色が強いです。
海戦シーンは臨場感がありなかなかの迫力ですが、戦艦のミニチュアどうも作りこまれていなように感じました。というか、三笠、被弾しすぎ! 三笠に砲撃が集中したのは事実ですが、何も知らない人が観たら、日本海海戦で三笠は沈んだの?って質問が来そうです。
明治天皇・・・なにか違う・・・だいたい、なんで権兵衛や東郷なんかといっしょにメシを食っているのか・・・。
明治天皇は「二〇三高地」の三船敏郎、「明治天皇と日露大戦争」の嵐寛寿郎のほうが雰囲気がよいと思います。
秋山中佐も、なんか威厳がありすぎるような気が。
ラストシーンで神田が吹くトランペットの曲は、明らかに明治の曲に聞こえず違和感があります。
日本海海戦そのものの映画を観たい方は、「日本海大海戦」「明治天皇と日露大戦争」のほうをオススメします。
それにしても、「海ゆかば」はいい曲ですね?
史実と脚色のバランスよく、いい映画でした 東宝の『日本海大海戦』リメイクを意識したのか、14年後に東映で制作。旗艦三笠乗組の色男の軍楽隊手(沖田浩之)の視点から、日本海海戦を描く。 東宝のよりも、きちんと作ってあってキャラ立ちもしっかりで、映画的な映画といえる。 そういえば、「坂の上の雲」でも、元軍楽隊手河合氏の証言が 重要な位置づけで登場しており、これがヒントになったのかも しれない。戦闘時、軍楽隊手は信号助手、負傷者介護などの 役割を与えられていたという。 史実の部分も、わりあい忠実で、秋山真之参謀もちゃんと変人めいて 描かれているし、東郷平八郎(また三船敏郎)の言行や振る舞いも、それらしい。 個人的に興味深かったのは決戦前に三笠艦長伊知地彦次郎大佐(薩摩)が、 総員を集めて行ったという演説。 東郷もそうだったけれど、薩摩言葉も進歩していた(笑)。 同じく決戦前に、軍医長の提案で行われたという艦内の一斉清掃と 消毒、救命ボートに海水とスチームを注いでの総員風呂、新品の 戦闘服への着替えも、描かれていた。 こういうところがちゃんとしていてくれると、多少ストーリーが クサかろうと、身を入れて観てみるかという気になる。 いやいや、沖田浩之。なかなかの演技でありました。
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[ DVD ]
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ローレライ [DVD]
・役所広司 ・妻夫木聡 ・柳葉敏郎 ・香椎由宇
【ポニーキャニオン】
発売日: 2006-07-19
参考価格: 2,625 円(税込)
販売価格: 1,838 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 10円〜
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・役所広司 ・妻夫木聡 ・柳葉敏郎 ・香椎由宇 ・福井晴敏
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カスタマー平均評価: 2.5
少々期待はずれ。 亡国のイージスと同じ作者、樋口監督と期待要素は多かったが、突然降ってわいたようなローレライ?など人間ドラマが少々浅く、あまり説明がなされていない展開に少し疲れました。また、ああいったおわり方をするくらいであれば、2時間以上は長すぎる気がしました。まったく面白くないわけではないが、亡国のイージスには勝てていないのは残念!
ヤマトですね あんまり言われませんけど、明らかにキャラシフトが宇宙戦艦ヤマト+綾波レイなんですけど(笑)
まあ、役所以下、このキャストで実写版見た、と思えばその心意気で結構楽しめました。
(別にヤマトの大ファンって訳じゃないけど)
原作は全く読んでないですが、小説でこの内容だときついでしょうね。
なんちゃって戦争映画決定版! 潜水艦を舞台にした「Uボート」「眼下の敵」などに比べると、数段内容が落ちる。
小説を土台にしているようだが、半分以上がオリジナルな感じ。
原爆投下を阻止する役割を果たすにしては、終盤の米駆逐艦隊との戦いはしょぼい。CGを使うならもっと入念に作ってほしかった。
それになんで軍艦に女がいるんだ?!
戦争を知らない世代にどういうメッセージを残そうとしたのか・・・・実際の潜水艦はもっと狭く汚くこれこそ「棺おけ」のようだったはず。
もうこんなお馬鹿な戦争映画は不要だね。たんなる一時的な話題つくり、ウケ狙いがみえみえ。
きれいごとばかりのフジTV的な映画。 宣伝文句には「潜水艦映画で最もヒットした作品」というけど物価を考えてみろ、と言いたい。「Uボート」の足元にも及ばないじゃないか。強引な設定に、通信技術だけやたらと進歩していたりと時代考証が酷い。なんとか拳銃ぐらいは時代にかなっていたぐらいか。こんな映画しか日本人は作れないからイーストウッドが「硫黄島からの手紙」を作ってくれたんだぞ。スカイウォーカーサウンドに酔ってる場合じゃない。
偽善 映画を観て、これほどムカついた映画はなかったかも。戦闘シーンは結構良かったけどラストの辺とかはやり逃げって感じがした。あと「この船に乗ったものは死なせない」って役所広司が言ってるけど、実際には犠牲者出てるし、しかも一人見殺しにしてる。感動した人にはわるいけど犠牲者にしかみえなかった。
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