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陸軍中野学校 DVD-BOX
・市川雷蔵
【角川エンタテインメント】
発売日: 2005-07-29
参考価格: 21,000 円(税込)
販売価格: 16,370 円(税込)
( 在庫あり。 )
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・市川雷蔵 ・星川清司 ・長谷川公之 ・船橋和郎
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カスタマー平均評価: 5
椎名次郎は何処へ ご存知、市川雷蔵主演の「陸軍中野学校」シリーズ全5作を収録したBOX版。どの作品を採っても楽しめるが、個人的には第一作が「007 カジノ・ロワイヤル」を凌ぐ面白さで、ベスト。すなわち、007誕生秘話ともいえるダニエル・クレイグ主演の同作も最愛の女性を死に追いやるスパイの悲劇性をメインとする筋立てであったが、同作では女性が最初からスパイであったのに対し、本作は運命の悪戯が布引雪子をスパイに貶め、最後は椎名次郎が自らの手にかけるという凝った筋立てで、悲劇性と虚無性がより強く観客の脳裏に刻み込まれる。正に本家007を凌ぐ傑作。また、ラストで衣服をうち捨ててベッドに横たわるシーンも含め、小川真由美のかもしだす清楚さと妖艶さの入り混じった美しさには、やられた。戦時中の椎名次郎が活躍する続編も是非観たかった。
私もスパイになりたくなった 市川雷蔵主演のスパイ映画5部作。「陸軍中野学校(1966)」、「陸軍中野学校雲一号指令(1966)」、「陸軍中野学校竜三号指令(1967)」、「陸軍中野学校密命(1967)」、「陸軍中野学校開戦前夜(1968)」。
歌舞伎と時代劇のホープ、市川雷蔵がスーツに身を固めてクールなスパイ役を演じている。
演技も彼自身のナレーションも非常にニヒルである。私も雷三演じる陸軍・諜報機関員・椎名次郎のようなニヒルな男になりたい。
このシリーズは諜報・防諜・情報収集教育が必要な内外の諸機関が必見の映画だそうだ。私も非常に勉強になった。とくに最初の「陸軍中野学校」は本の『秘録 陸軍中野学校』に忠実に作られている。士官学校ではなく一般の大学から選抜された中野学校の学生はスパイの精神は「誠」であることを叩き込まれる。
どの巻もまったく飽きさせない。リメークの必要全くなし。白黒の方が雰囲気が出ている。それに市川雷蔵を越える俳優がいるだろうか。
情報戦音痴の日本人必見だ。というか日本中の高校の社会科の授業で見せるべきだ。
東宝を凌ぐ大映映画娯楽最高峰 今までジャケット、スチールなどのいまいち暗さに敬遠がちで知ってはいても観なかったのですが、ある日第1作目を観てみました。
なんて面白いんでしょう!1作目観終えると2作目、3作目…。と止まりません!
昭和戦前の雰囲気を出すためにわざと白黒フィルムで撮影し、主演の雷蔵さんは眠狂四郎の
艶っぽさとはまた違う実直にに冷徹にニヒリズムを持って演技していて別の魅力全開です。
東宝から借りた加東大介演じる上司との掛け合いは堪りません。
ボンドガールよろしく毎回変わる助演女優陣はみんな美人。
また特筆されるのは戦前の各国スパイ演じる外国人俳優たちががみんなそれらしい雰囲気を持ってるのがこの作品に格別の風味を味付けしています。
よく1作目と2作目以降は別物っていう評価をお見受けしますが私は全然そう思わない。
5作品4監督で撮ってますが全作品一定した面白さです。
とにかく1作目観てください、やみつきになります!
なんでリメイクしないんだろう?雷蔵氏いないと無理かな?
数少なき日本スパイ映画の名シリーズ かつて日本軍に存在していた、スパイ養成機関・陸軍中野学校!
『ある殺し屋』2部作等と共に市川雷蔵氏の数少ない現代劇{というより近代劇}シリーズものにして、東宝の『国際秘密警察』シリーズと共に数少ない国産スパイ映画でもある。
戦国時代の『忍びの者』を太平洋戦争(第二次世界大戦)の世界にアレンジしたとはいえ、『忍びの者』シリーズや勝 新太郎氏の『兵隊やくざ』シリーズと同様に白黒映画で製作されている。そのため嘘っぽくなりそうな話に、リアルな説得力を与えていた。
また市川氏も虚無的で、時流に翻弄された主人公を好演している。また加東大介氏も、『社長』&『駅前』シリーズと異なる個性を発揮していた。
作品もダークにしてシリーズの基盤を築いた増村保造監督に加えて、シリーズのラインに沿って一級の娯楽作に仕上げた森 一生監督・田中徳三監督・井上 昭監督らの手腕が際立っていた。
その前後の『陸軍中野学校』ものの中でも、卓越した魅力を持った本シリーズ。
歴史の背景を感じながら、じっくり腰を据えて観てほしい。
かつて日本にこんなにかっこいいスパイ映画があったのだ!! 近所にこの学校跡地があるのだが、昔から鉄条網に囲まれた怪しい一帯だった。しかし映画のほうは格好いい。チャチで安っぽいエピソードも出てくる(その道のプロの指導なんてのはどう見てもスパイには通用しそうにない)。でもそれが観ている時には全然気にならないのだ。画面は白黒、小川眞由美は若い、今見ればいくらでも不自然なのだ。でもちゃんと手に汗握ってみている。ハリウッド的なご都合主義もない、お涙頂戴劇もない。日本らしい実にストイックなストーリー展開なのだ。一巻終わると翌日まで待てなくなる。ついつい一晩で全部通しで観てしまう。だからできるだけ開巻しないようにしている。雷蔵はオシャレでダンディだ。加藤大介は格好イイ。これ以上なにがいるんだよ!もう観終わるころには「日本てこんな映画作れたの?」という驚きと、「陸軍中野学校」の存在を今まで知らなかった悔しさで胸が一杯になるに違いない。それは保証する。
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[ DVD ]
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人間の條件 DVD-BOX
・仲代達矢
【松竹】
発売日: 2009-07-29
参考価格: 16,380 円(税込)
販売価格: 12,121 円(税込)
( 近日発売 予約可 )
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・仲代達矢
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カスタマー平均評価: 0
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[ DVD ]
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明日への遺言 特別版 [DVD]
・藤田まこと ・富司純子 ・ロバート・レッサー ・フレッド・マックィーン ・リチャード・ニール
【角川エンタテインメント】
発売日: 2008-08-08
参考価格: 4,935 円(税込)
販売価格: 3,909 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,923円〜
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・藤田まこと ・富司純子 ・ロバート・レッサー ・フレッド・マックィーン ・リチャード・ニール
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カスタマー平均評価: 4
日本兵はすばらしかったということだ。 映画作品としてみました。作品としてみた場合岡田中将の静かな心の内を表現していたのであれば、全体としての雰囲気はよく作られていたと思います。戦勝国による裁判ですから、結局は有罪はハナから確定しているのです。その中で私心を捨てて部下を思い遣り一貫した主張を続けたところに岡田中将の人としての誇の在り方、潔さを感じました。
全編を通して淡淡としていましたので、娯楽としては少し退屈かもしれません。
歴史としてみた場合、冒頭の画像で南京の捏造写真と言われている写真なども見かけたので、史実としては、どこまで正しいものかどうかは分かりませんが、概論としては非常に良いテーマだったかもしれません。いわゆる大東亜戦争に於ける日本の戦犯ですが、とにかくA級戦犯をテーマにしたものが、左右の論戦のテーマになっていて、なかなかB級C級について知る機会が少なかったので、ひとつのきっかけとしてよかったと思います。
藤田以外の演技がヘタ 冒頭の実写映像がひどい、これは史実ではなかったり、説明が足りなかったりです。
重慶爆撃の映像も、まったく関係ない映像をもってきて重慶爆撃と言っているのは、この映画を作製したときにも判明していた事実です。都市爆撃、絨毯爆撃の源泉をどこにもってくるかもゲルニカ以前の問題には触れていない。ナレーターもちょっとヘタですね。冒頭から史実かどうかごちゃごちゃの説明だと(映像なだけにインパクトがあるだけやっかい)ドキュメンタリーなのか、他も部分はどうなのか??になってしまうだけに残念。
ちなみに東京大空襲の立役者であるルメイには、戦後、日本政府が勲章を授与してます。(なんじゃそりゃ)
清々しい日本人 この映画を見るまで、岡田中将のことは知りませんでした。太平洋戦争を指揮した日本人は、概ねその組織の中にいて自らの責任について自覚をしている人としていない人の2種類に分けられるように思えます。これは、戦時に関らず平時の組織人にも言えることなのでしょうけれども。岡田中将のように自らの責任を論じる人は当時は珍しかったので、後世にこの話は残されたのではないかと思いました。多くの軍人が敗戦と同時に自己保全を図ったころ、潔く清々しさを貫いた人の最後の瞬間を描いたドラマでした。殆どの場面は軍事法廷でのものです。この作品を見ていて、戦後掌を返したように日本はアメリカを受け入れますが、成るほどと思います。軍国主義、全体主義の時代を生きた人から見て、アメリカ人のもつ敗戦国の人に対しても礼節や尊厳を尊ぶ正義感、フレンドリーな微笑みなど、その後日本人が憧れたアメリカが既に見受けられます。アメリカと日本は、良い取り合わせのような気がいたします。鎌倉時代の武士は、清々しさを重んじたと聞きました。岡田中将の清々しさはアメリカの人たちの心を動かし、日本の武士道が理解されたのだと思います。
佳作だ、しかし・・・ 藤田まことの渋い演技と「泣ける」という意味では佳作。他方、大岡昇平の原作を読んだ身としては、論戦としての「法戦」部分=法廷闘争における緊張感の盛り上がりが、今一つ欠けていたような気がする(贅沢な要求ではあるが)。どちらにウエイトを置くかで、評価は人さまざまではないだろうか。
これも映画です 敗戦。
元東海軍司令官・岡田資中将は、戦犯としてその罪を問われた裁判を”法戦”と呼び、
名古屋大空襲時におけるアメリカ軍B29の無差別爆撃に対して、徹底的にその残虐性を問い、法廷の場でアメリカ軍の非道さを追求した。
また、一部の撃墜されたB29の米軍搭乗員処刑の責任は、すべて指示を下した自分にあると主張。 部下を守り、信念を曲げることなくその責務を全うした。
その潔い姿は、演じた藤田まことの姿に十分に乗り移っているように見えた。
自己の信念と、その生き方。
自分は、それだけの信念を持って生きぬくことができるだろうか。
人間は必ず死ぬ。
早いか遅いか。
その時の生きざま。 覚悟。 そんなことを考えさせる映画でした。
これも映画です
映画には本当にいろいろなものがあると思いました。
楽しい映画、ギャグもいいですが、
映画って本当にいいものですね ^^
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[ DVD ]
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人間の條件DVD-BOX
・仲代達矢 ・新珠三千代 ・佐田啓二 ・淡島千景
【松竹ホームビデオ】
発売日: 2003-08-23
参考価格: 21,000 円(税込)
販売価格: 16,632 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 13,500円〜
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・仲代達矢 ・新珠三千代 ・佐田啓二 ・淡島千景 ・小林正樹 ・松山善三 ・稲垣公一
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カスタマー平均評価: 4.5
途中から引き込まれた映画 第2部の始め、軍隊内部のイジメの画面にまたかと思ったが、いつしか主人公の抵抗していく姿勢にひきこまれていた。そうすると見るのが止められなくなった。暴力シーンも迫力があり、ヒューマニストが揺さぶられていく過程が胸をうつ。もうこんな映画は撮れないだろう。作り手の情熱がひしひしと伝わってきた。
日本映画の傑作のひとつとしてみる価値がある。
学生時代見た唯一の映画。 大学4年の頃みた。高潔なヒューマニストである青年梶の思想的挫折、そして近代批判の示唆、これがこの読後の雑感だ。主人公は反戦の社会主義者であり正義感をもったインテリであるが、任務先の炭鉱で想像とは違った炭鉱夫たちの肉欲や親しい人間の背信という現実、つまり人間たちのほどきがたい感情の絡みつきとその崩壊といった、小奇麗な近代ヒューマニズムで一刀両断できない人間関係に直面する。
主人公梶は炭鉱事務から離れ本人も結局は戦争の兵士として戦地へ赴くことになる。
そこでは高潔なはずの主人公が生きるために同胞の首を絞めて殺す、あるいは生意気ではあるが自分についてきた部下が過労死させられ、それに怒った主人公が「昼間なら手が止まっていた」という調子で、チェーンで顔面を徹底的に潰すやりかたで、上官を惨殺する。このように主人公は自分の「ヒューマニストとしての思想」に生きていない状態、つまり思想と生の統合失調状態となり、最後は兵士の異端者として個人的な思いで妻を捜しながら中国大陸を夢遊病者よろしく彷徨い、絶命するのである。
生が剥き出しになる限界状況の設定において「人間であるための最低の条件」とは一体なんなのか、という平時に隠蔽されているものへの根源的な問いを、映画という【虚構】で探索した。したがってこの映画を党派的な反戦や反社会主義等に還元するのはあまりに軽率で、本当は近代主義に覆われた戦後日本捉える極めて重要な実存の映画として解釈されるべきなのではないだろうか。
昔の日本映画ってパワーあるよね。 今から見るとよくこの内容の映画をよくもこの長さで撮ったものだと心から感心する。 この頃の日本の映画人も観客も本物の映画というものを追い求めていたのだろう。 原作そのものも作者の軍隊に対する怨念がほとばしっていたが、この映画は 小林監督がその怨念を引き継いでおり、鬼気せまるものがある。 左翼に救いを求めたかったのだが、原作者が満州でソ連軍と戦い、戦後虐待を受けたため 単純に左翼思想そのものも信じられなくなっていたのがそのドロドロした部分なのだろう。 内容的には中途半端なヒューマニズムは特に戦争中には自分どころか敵にも味方にも 甚大な被害を及ぼすという教訓を含んでおり、主人公の梶には原作読んだときから 感情移入できなかった記憶がある。 でも自分があの立場だったらというのは見ている最中幾度も思い、正に題名の人間の条件とは なんぞやと考えさせてしまうという点ではやはり重い映画なのである。 人の力で一から十まで丁寧に日本人が造った映画であり、日本映画の良心であることは間違いない。 全ての日本人は一回は見るべき映画なのだが、その意味からも値段にはもう少し考慮が欲しかった
軍国主義の悪 軍国主義であった頃の日本が起こした戦争の本質を見事に描いた大作。長い映画だが、特に3部から6部はよく出来ている。先の戦争は明らかに醜い愚行であり、日本の国家も軍隊も腐っていた(特に悪の根源であった陸軍が激烈バカ)。北朝鮮なんか比較にならないほど激しかった。最近日本も、一部、右がかって来ている傾向があるが??(まあ北朝鮮を相手に完全平和ボケの左の連中もいらつくが)あの戦争を美化など断じてしてはいけないのであり、軍国主義、国家主義などあってはならない。戦争が遠い記憶になった今、出来るだけ多くの人に観て欲しいと思う。
長い。でも、見ていない人は一度はみよう。 〜もう、20年前になるだろうか。 大阪梅田の映画館で一晩中この映画を見た。 途中で少しだけ眠ってしまったが、朝までずっとみていた。 〜〜 これが最後と聞いて見た。本当に魂がゆさぶられた。こんな構成のしっかりした映画を作ることができるエネルギーをこの国は持っていたのだ。戦争の悲劇が構成の中で語られている。プライベートライアンのような写実性はない。でも、戦争が描かれている。 今までも、時々この映画がDVDか何かでまとめられはしないかと思っていた。やっと、まとめられるらしい。 〜〜 もし日本映画にこだわりがあったら見る価値はある。戦争について知りたくても見る価値はある。最近の戦争映画の希薄さを実感できるだろう。スペクタクルとは画像の力ではなく構成の力で質が決まる。このDVDがどれほど受け入れられるか、気になって仕方がない。私は受け入れられて欲しい。話題になって欲しい。 〜〜 でも少し高い。これが残念。星の数を減らさざるをえない。〜
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[ DVD ]
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新怪談裸女大虐殺 化け猫魔界少女拳 [DVD]
・唐沢俊一 ・才谷ゆきこ ・小村りこ ・高橋美佳子 ・中西絵里奈
【WHDジャパン】
発売日: 2008-04-11
参考価格: 1,980 円(税込)
販売価格: 1,980 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,639円〜
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・唐沢俊一 ・才谷ゆきこ ・小村りこ ・高橋美佳子 ・中西絵里奈
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カスタマー平均評価: 2
チープてキッチュなトラッシュムービー キャストに若い女の子が多いだけに、現場はさぞ愉しかったろうな? と思わせる作品…ただ惜しむらくはその楽しさが作品自体の娯しさにまで昇華しなかった点だろう。 確かにま?金が無いのも時間が無いのも判る。 素人同然のエキストラをからみに使ってアクションを撮るのは大変だろう…だがだからこそ脚本と演出…後、撮影には一層の工夫が必要だったんじゃなかろうか? いくら狭い島を西から東に移動するだけの話でも、全部がデイシーン(昼間)つ?のは如何なものか? 夜、焚き火を囲んで主人公達が話し合う…なんてシーンが一つでも在れば…もうちょい映画として格好がついたんじゃなかろうか? なんか初期のPFFの参加作品を観てるみたいな気がした。 あ、ちなみに雑学王の唐沢先生、意外とお芝居上手です。
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[ DVD ]
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宇宙大戦争 [DVD]
・池部良 ・安西郷子
【東宝】
発売日: 2004-10-29
参考価格: 5,040 円(税込)
販売価格: 3,992 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 3,731円〜
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・池部良 ・安西郷子 ・丘美丈二郎 ・関沢新一
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カスタマー平均評価: 4.5
1959年ですぜ 昭和少年の夢である、宇宙ステーション、宇宙戦闘機、月探検車といったアイテムてんこ盛りで、是非ロードショーで見たかったなーと思います。
ステーション、SPIPの中なんかも良く練られてますね。元祖スターウォーズ&ID4といった感じです。「宇宙戦争」にインスパイヤされてるとのことですが、US映画には超兵器って概念があんましありませんから、その点では東宝エライって感じです。人物描写は抑え気味ですが、それもこのシリーズでは納得です。全地球の危機に、ラブロマンスや家族愛なんぞは要らんのである。
残念なところは、マーカライトなんかの超兵器の出番がなく、空戦シーンもカット割りが今風から見ると雑ってところですかね。(東映系のワンパターンなのもアレですが、、、) あとは最終決戦の決着、あそこだけはちょっとね、、、オレならボス戦、特攻で締めるけどな(そんじゃID4だっつうの)
地球防衛軍続編ということですが、あちらより影が薄いのはその辺が原因か?にしても、基本ってことで合わせて見ておきましょう。損はしません。なにせ1959年!!それが何よりすごいことです。
充実したエンターテイメント映画! 確かに、古い部分はあるが、それは特撮ではなく、戦後から高度成長時代へ移行しつつあった当時の日本の状況であったりする(もちろん、映画は当時の未来…1965年の物語であるが、その描き方を通して1959年の「時代」が読み取れる)。
特撮は、今見ても十分に鑑賞に堪え得る。現在の特撮技術と比べて云々は、絵の迫力を感じ取ることができればどうでもいい。
科学設定も思ったよりしっかりしており、戦闘シーンも見応えおおあり。一分たりとも手を抜いていない91分。エンターテイメントとして充実している。伊福部昭さんの音楽も絶好調!
宇宙人が侵略してきて地球が防衛という図式は、この映画に限らず多い。「謎の円盤UFO」というテレビシリーズ、ずっと後年になるがアメリカの「ID4」。日英米の国民性が、そして時代が見えてくる。
空想科学映画のはこういうものなのです スターウォーズでお馴染みの「ぐもぉぉぉん」とカメラが宇宙船をなめるアングルでさえもう古くなった昨今、円谷特撮のお家芸である吊りのミニチュア空中戦の素晴らしさに暫し酔いしれる事でしょう。また円谷英二の遺伝子を引き継ぐ僕ら日本人とって、機体やパラボラから発射される線画合成の光線が画面狭しと駆け回るのを観るだけで心の高揚を押さえきれなくなります。宇宙ステーションやナタール星人、スピップ号や敵円盤等の秀逸なデザインは渡辺明や小松崎茂をはじめとする美術マンの卓越したイマジネーションの賜物です。池辺良と安西郷子の淡いラブロマンスはご愛嬌。ある日突然宇宙人が地球を侵略してきたら・・・『宇宙大戦争』はスタッフ全てのSF的空想を具体化した『地球防衛軍』に勝るとも劣らない傑作です。
ある意味パイオニア 東宝特撮映画が、今まさに全盛期たらんとする時期の映画。真っ向勝負のストーリーと、日本映画としては初めて本格的なロケット の惑星(月)着陸を描いたり、おそらく世界初の真正面から描かれた 宇宙空間での円盤・ロケットの戦闘シーン等、記憶に留めるべき注目点 が結構ぎっしり。半ば特攻隊的ではあるが、宇宙空間でロケットと円盤 がすれ違いながら光線打ちまくるシーンは今観ても結構興奮モノです。 後半は映像的にややエイヤッ、な感じも見受けられますが、そこは 伊福部マーチに乗って気にせず突っ走ろう! ちなみに出演者の土屋嘉男さんが、月面での歩き方で「フワフワした 感じで歩くべきだ!」と主張し、他の共演者と少し揉めた、なんて 心温まる(?)エピソードもございます。流石インテリSF好きの 土屋氏、先見の明がございました。 ともかく、製作された時代を考えてみても、当時の東宝スタッフの 意気込み&実力が十分窺える作品。お奨めです。
忘れられないど迫力、ヒロインもよかった 遊星人が地球を攻撃。地球も負けてはおれぬと敵の月面基地に先制攻 撃。敵の総攻撃を遅らせておいて、熱戦放射ネットワークと戦闘ロケ ット部隊で迎撃決戦態勢を構築。科学者も軍人も一丸となって(むし ろ科学者が軍人を率先しているかな)戦う・・・。 理屈よりも面白さに徹底して特撮の見せ場たっぷり。月面の戦闘シー ンは伊福部昭のBGM(これを聴くだけでもストレス解消)とマッチ して宇宙人と地球人の撃ち合う光線熱線入り乱れる「ど迫力」もの。 今回発売のDVDでやっとこれがワイドスクリーンで見られる。 なお、ディスクにはヒロインを演じた安西郷子の美しい宇宙服姿が 写っている。三橋達也夫人でもあった彼女は2002年に逝ったが、ひそ やかな哀悼だろう。1959年当時も茶髪が似合った美人。彼女と主演の 池部良のラブシーンもこの映画を大人が見ても楽しいものにしてくれ ている。
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妖怪大戦争 DTSコレクターズ・エディション (初回限定生産) [DVD]
・神木隆之介 ・宮迫博之 ・高橋真唯 ・岡村隆史 ・栗山千明
【角川エンタテインメント】
発売日: 2006-02-03
参考価格: 7,140 円(税込)
販売価格: 7,140 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 930円〜
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・神木隆之介 ・宮迫博之 ・高橋真唯 ・岡村隆史 ・栗山千明
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カスタマー平均評価: 4
戦争じゃない・・・つまらん はっきり言って駄作です。
西洋の妖怪と日本の妖怪が日本を守る為に戦う!なんてワクワクする人は見ないほうがいいです。最悪です。出演人が豪華なんですが、特殊メイクで誰が誰だか解かりません。よって安いキャストでもいいのでは?(笑)と思います。
1)戦争ではありません。
2)クライマックスありません。
3)誰が誰だかわかりません。
4)魔人加藤が嶋田久作ではありません。
5)オチが最悪です。
6)ワクワクしながら待ってても期待にこたえてくれません。
親子で大いに楽しめる娯楽大作! この妖怪はね・・・
どうしてかっていうとね・・・ などと説明する材料がふんだんにあり、
子どもとの会話がいろいろ楽しめます。
やや単純なストーリーへの批判もありますが、子どもも楽しめる作りになっています。
つまり、昔話のよいところをしっかり封入した作りになっています。
しかも、細部にたくさんのこだわりが。
神木くんの可愛さが堪能でき、見所満載で、映像も演技もチープではなく、
さらにはメッセージ性もあって、高水準の娯楽大作といって過言ではないでしょう。
子ども(3?7才)と何度でも観たくなる映画に仕上がっています。
だって、大人が観ても見飽きないのです。
そんな映画は、意外に少ないと思います。
いろんな魅力が詰まっていると思いますよ!
正攻法で造って欲しかった 小さい頃観た「妖怪百物語」の記憶はもうほとんどないが、なぜか私は昔から妖怪ものが好きだった。このジャンルは長らく製作されなかったので、「さくや妖怪伝」を観たときは嬉しかった。
で、今度は「妖怪大戦争」。リメイクというよりは、まったく新しいストーリーで製作されると聞き、どんな話になるのかワクワクしていた。
観てみると・・・・・うーん、悪くはないのだが・・・・・。
妖怪はいっぱい出ているけど、「大戦争」になってないよなあ。お祭りじゃん。それにあのオチはどうにも肩透かし。さらにラストシーンに至っては、よくありがちな展開。あのラストはいらなかった。
期待が大きかっただけに、消化不良気味だなあ。子供向けだったら、もっと正攻法で造った方が良かったと思うんだけど。
魔人・加藤保憲再び… 三池崇史の手による妖怪物語。非難轟々の意見も分からなくはないけどメインターゲットを子供に設定してあると思いますので、子供向けの「よく出来た駄菓子」に対して大人が「和菓子」や「人気のスイーツ」と無理矢理比較して勘違いの文句を言っているようにも思えます。子供は喜んで食べてるし、制作者側も楽しい駄菓子を作ったつもりなのにね。
幼少の頃に本や鬼太郎で見ていた妖怪たちが実写として登場するのは、気分的に楽しかったです。粗はいくらでもあるけど、とりあえず退屈はしなかったです。最後に至る展開は確かに「?」なんだけど、まあいいか、という気分。あの妖怪の名前なんだったけなぁという楽しい想いの方が強かった。
悪役・加藤保憲は「帝都物語」に登場したキャラクター。今回はトヨエツが演じていましたが、どうせなら嶋田久作でやってしまう方が思い切りがよかったかも。加藤保憲の名前を意図せず聞かされたことで、ファンの私としては評価が甘くなったかもしれません。
話題作だが超駄作 邦画とはいえ、かなり話題になってたので
結構期待していたけど、デキ悪すぎ。ホントに面白くない。
出演者の豪華さばかりをウリにしてたけど、
結局、ただの子供向け映画にとどまっている。
特撮やメイクで妖怪を表現したかっただけじゃないのか。
それぞれの妖怪の特徴が活きた行動をするわけでもなく、
仲間になる必要性も薄い。キャラ全体に魅力がない。
主人公の子供は「わーわー」と騒ぐばかりでうるさい。
邦画特有の音声の聞き取りにくさも相まって
見ているのが本当に辛かった。
アクションシーンがちょくちょくあるが
ジャンプをはじめとして、動きが雑すぎて萎える。
特に主人公になつく「スネコスリ」の動きはひどい。
アクション映画にしたいのか子供映画にしたいのか
特撮なのかノスタルジーなのか感動なのか、
何がウリかがわからず中途半端。
お祭り騒ぎしたかっただけなのか。なら特番でやってくれ。
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ローレライ スタンダード・エディション [DVD]
・役所広司 ・妻夫木聡 ・柳葉敏郎 ・香椎由宇
【ポニーキャニオン】
発売日: 2005-08-19
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 2,793 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 90円〜
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・役所広司 ・妻夫木聡 ・柳葉敏郎 ・香椎由宇 ・福井晴敏
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カスタマー平均評価: 2.5
いまいち 小説は原作ではないそうですが、小説の方が良かったです。潜水艦の中の狭くて暑苦しい感じが映像化したものの方が感じられなかったのはなぜだろう?あとキャストですが、パウラのイメージが香椎由宇さん…何か違う。パウラは私の中では可愛らしいイメージだったので。むしろフリッツの方が香椎さんの男前な顔には似合うくらいです。パウラはフリッツ通して征人との距離を縮めていった気がするのに、フリッツ省略ですもんね。映画は展開早くて、内容すかすかって感じがしました。それにしても、パウラが歌ってた椰子の実の歌が全然なかったのが悲しい。
騙された・・・ 潜水艦モノは傑作が多いので、(「眼下の敵」とか)これも最初は「見てぇなあ!」と素直に思っていた。 監督がガメラの特技監督だった樋口さんだったのもあるが。
残念ながら、公開時は見れずにテレビで見た。
う?ん、騙された・・・なぁ。
カッチョ良く見せようとしてるのはわかる。でもなあ、爽快感ないし、感動ないし、CGもなんかダメだし・・・ダメ尽くしの映画だったな。
でもって、こっから樋口監督は調子乗って「日本沈没」とか駄作を撮っていくんだよな?。
フジテレビ製好戦映画 率直な感想としては期待した自分がバカだった、金と貴重な時間を返せ!という思いである。 まぁでもフジテレビならこうなるよな。 フジテレビはいったいどんだけヘボ映画作って客だまくらかして金儲けすりゃ気が済むんだ! でもそんなヘボ映画を観て感動の涙を流してる観客も居るわけで、全くいいツラの皮である。 昨今の観客の見識眼、質の低下には愕然とせざるを得ない。 ついこの間までこの国の映画人達は皆、口を揃て金のせいにしていた。金が無いから我々はハリウッドに勝てないのだと。金があってもこの体たらくである。全く何をか言わんやであろう。要するに才能が無いだけなのだ。アニメ的で薄っぺらいストーリーにアニメ的なキャラクター造形。我がアニメ文化の弊害の横溢である。とにかくこの樋口某とかいうエセ映画監督には二度と映画を撮ってもらいたくない。
評価が分かれるって! 絶対! 僕は元々邦画が好きな訳ではなく、TVでディレクターズカットを観てから原作を読み、DVDを購入してホームシアターで観賞為ました。冒頭、英語下手なネイビーが出てくる辺り、一寸ガッカリ。確に分厚い上下巻を二時間にまとめるんデスから、当然無理は出てくるでしょうし、其れは「観客に映画を届ける」という業務上仕方がない事であって、其処は寛大に観るべきでしょう。音楽は素晴らしい、鬼才佐藤直紀が爽快な音楽を作って来てくれました。対して映像はと言うと…。実写部分は良い、狭い艦内をステディカムで見事に撮影、臨場感をかもし出してますが、CGは…、ハッキリ言って駄目!日本視覚効果の第一人者、樋口監督の作品ですよ、もう一寸頑張ってくれても良かったのでは?音響は凄い!聴いててスカイウォーカー・サウンドの手腕が分かる!皆さんもちゃんとした音響設備(ヘッドホンでも可)で本作の音を聴いて下さい!本作への評価もきっと少しは上がる筈!役者はコレゾ!という人達を集めてきました!役所広司に妻夫木聡、それに香椎由宇(誰?)に柳葉敏郎、堤真一、國村準(好き!)等々。名優の面々!本編ディスクは何とTHX仕様、しかもdts-ES仕様、素ん晴らしい事になってます!しかしそれでもクライマックスの音飛びは免れない、dtsでも完全圧縮は無理か!是非THXBD化望む!LPCMで!!
偽善者艦長切り あれのどこが感動するのって聞きたい。役所広司なんて偽善者艦長だよ、「この艦に乗っている者は死なせない」って言うけど実際には一人見殺しにしてるよ。出来ないのなら言うなって感じだよ。
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大東亜戦争と国際裁判 [DVD]
・嵐寛寿郎 ・高田稔 ・清水将夫 ・佐々木孝丸
【バップ】
発売日: 2005-07-21
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 3,990 円(税込)
( 在庫あり。 )
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・嵐寛寿郎 ・高田稔 ・清水将夫 ・佐々木孝丸
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カスタマー平均評価: 5
国民必見の傑作 まず、「東京裁判」結審からわずか10年後、無罪放免あるいは保釈された元「戦犯」の方々やご遺族が大勢存命されている頃の1959(昭和34)年に、この作品が製作されたことに驚かされる。確かに低予算で作られていることは画面から窺えるが、それが何程のものか。これほど見事に日本側の立場から見た東京裁判を描ききった作品はまずないだろう。 前半部では大東亜戦争開戦に至る経緯がコンパクトにまとめられている。戦場を描くことは本作の主題ではないため描写は少ないが、実際の映像とモノクロで撮影された映像とがうまく組み合わされ、映像にリアリティを持たせることに成功している。 後半部は「東京裁判」の法廷に移る。開廷前には、日本人弁護団の間で国家弁護か個人弁護かで論争が繰り広げられるが、このやりとりも一見の価値がある。法廷内では弁護団と検事団との緊迫感のあるやりとりが展開され、とかく退屈になりがちな法廷シーンを飽きることなく見ることができる。法廷で実際になされた尋問や弁護人、検事、裁判長、証人らの発言も上手に取捨選択されていて、考証面も申し分ない。 また、それぞれの役を演じる俳優がとてもよく似ている。中でも東條英機、近衛文麿、廣田弘毅、木戸幸一、重光葵、ラダ・ビノート・パールは特筆に価する。
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[ DVD ]
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男たちの大和/YAMATO 限定版 [DVD]
・反町隆史 ・中村獅童 ・鈴木京香 ・渡哲也 ・仲代達矢
【東映】
発売日: 2006-08-04
参考価格: 8,190 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,767円〜
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・反町隆史 ・中村獅童 ・鈴木京香 ・渡哲也 ・仲代達矢 ・久石譲 ・長渕剛 ・辺見じゅん ・佐藤純彌
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カスタマー平均評価: 4
やっぱダメやね 相変わらず目先の事しか描かれていない。演技も監督も映像エトセトラ・・・全てが未熟だ。見ているこっちが恥ずかしくなる。日本映画は何時までこんな幼稚な映画を作り続けるのだろう。話も「戦争=悲惨」というステレオタイプのワンパターン。もういいかげん飽きた。もっと話の奥が深い,オトナの作品が作れないのだろうか。「何のために闘い,どう闘うべきだったか,どうすれば勝てたか,」をもういい加減考えるような作品が出てこなくてはいけない。
戦争で何を守るために死ぬのか、死ぬ意味、生き残る意味を問いかける 太平洋戦争末期1945年4月の春。
三千名近くの犠牲者と共に東シナ海に沈んだ戦艦大和。
太平洋戦争の犠牲となった、戦艦大和の乗組員やその家族の過酷な物語。
冒頭「タイタニック」の如く、海底で撮影された大和の姿でドキュメンタリーと
して始まり、
戦艦大和の乗組員の家族役・内田真貴子(鈴木京香)と、
当時15歳で戦艦大和の乗組員だった老人役・神尾(仲代達矢)の記憶を辿る。
戦争は結局政府の上層部が起こし、国民に強制し国民が犠牲となる不条理なもの。
戦争で政府?のため、誰かを守るために死ぬ意味、生き残る意味を問いかける。
「死なんといて。死んだらいけん。」
随所に散りばめられたこの言葉は、胸を詰まらせる。
しかし、「死ニ方用意」。
戦艦大和は不条理な特攻突入の玉砕作戦へと駆り立てられる。
戦闘の映像はこれまでの日本の戦争映画の群を抜いて、迫力があり、
壮絶に悲惨に描いている。
しかし戦争映画として、まだ一つ大事なものを満足していないように思う。
それは、死ぬという事がどれほど痛くつらく苦しいものか。それを完全には表現しきれていない。
銃弾に撃たれて死ぬ瞬間の、苦悶、断末魔の恐ろしい表情。
日本の戦争映画はその死ぬ瞬間の表情を隠し、あえてなのか表現しない。
死と言うものの重さをもっときちんと表現することで、
本当の意味で戦争の悲惨さ、不条理さ、
そして生きていることの有り難さが表現されるのではないだろうか?
(一点反町演じる森脇が銃に撃たれる表情。その表情が最もそれを表している様に思う)
大傑作!! 『市民ケーン』に匹敵する大傑作!!回想形式と記録フィルムの積極的な流用という点で、両作品は相似形にある。だだし『市民ケーン』は歴史劇であり、これは真に現代劇という点は異なるが・・・この映画、一言でいえば鈴木京香の自分探しの旅の映画である。つまりロードムービーということになる。タイトルの『男・・・』は主人公がまさに鈴木京香演じる女性である事の裏返しでもある。歴史劇として見た場合『トラトラトラ』『P・ライアン』等のただの日本版焼き直しということになる。この作品『歴史』はあくまで劇中劇である。例えばそれは寺島しのぶの、本来であれば、あるべき濡れ場がないことでも証拠立てる事が出来る。鈴木京香演じる一人の女性の『心の大和』に濃密な濡れ場など必要も無かろう。戦争映画でもないから、戦闘シーンに極限状況のリアリティも必要ない。ほんの僅かのCG制大和の全体像と船体一部分のフルスケールがあれば申し分ないのだ。劇中劇の戦争にリアリズムを求めてはならない。
内容を描ききれていないことがとても残念です。 私は原作を読んでから映画館に足を運びました。映画というのはまぁ限られた時間の中でうまく話をまとまなければいけないわけで、仕方がないのかもしれませんが、はしょりすぎというかんじでしたね。あれが映像になるのか!と期待が大きかっただけに、とても残念に思います。原作は分厚い上下巻2冊。生々しい大和の生存者の証言があまりにリアルで読んだ日の夜は怖くて眠れないほどに衝撃的でした。戦争を考える映画としては観る価値はありますが、大和に興味を持たれたのなら是非原作も読んでみることをお薦めします。あと私としては硫黄島のほうが最近の戦争映画としてはいいと思います。なんにつけても戦争の悲惨さ、当時の北朝鮮ばりの日本の現実。それがつい60年前のできごとなんだと、自分を含め戦争を実感できない世代には仮想体験できると思いました。今でも世界で起こってる戦争を他人事と思えなくなるようなリアルさを(どっちかっていうと原作で)アナタも味わってみてください!
最近の日本映画のお約束 今の日本があるのは、恋人や家族を思いながらも戦争で散っていった多くの人々がいたから。
映画では少年特別兵や下士官などヒューマンな部分に焦点をあてている。
メッセージ的にも映画の作りも「プライベート・ライアン」に近い。
もう一つの主役は戦艦大和。
巨費を投じ売りにしているだけあって、大和の巨大セットで撮られたシーンは良く再現されており迫力もあるが、
ハリボテ感がどうしても出てしまっているし戦闘シーンではCGと絵の質感も違っている。
また大和最期の戦闘シーンは残虐シーンとお涙頂戴シーンだけを見せれば良いと思っているのか、
新しい日本のための「大和の最期」を語るには時間が短くあっけなく安っぽくも感じる。
そして決定的なのが、その戦闘シーン中も絶え間なく流れる音楽が、緊迫感や迫力を削いでしまっているし、ぱっとしない所。
威風堂々とした序盤などでは音楽も良いのだが…。
メッセージを伝えるための台詞・演技・音楽のすべてが大げさでしつこく、見ていてしらけてしまう。
何十年も経ってもまた見たくなる名作とは思えず、スペシャルドラマレベル。おまけをしても平均点。
なんか力が入りすぎて、映画全体の作りの丁寧さが逆に失われているような気がした。
最近の日本映画は大作を作るとどうしてこうなってしまうのか?
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