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[ DVD ]
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芸者vs忍者 デラックス版 [DVD]
・佃井皆美 ・長澤奈央 ・野村将希 ・金井茂 ・大久保鷹
【ジェネオン エンタテインメント】
発売日: 2009-01-23
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 3,161 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 2,400円〜
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・佃井皆美 ・長澤奈央 ・野村将希 ・金井茂 ・大久保鷹
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カスタマー平均評価: 2.5
アクションだけ 戦いのシーンを撮ったものであり、もっと物語に重点を置いて欲しかった。残念な作品です。購入を考えるなら、レンタルしよう。やはり物語があってのアクションが生きると思います。
女の子ガンバッタ! ストーリーはほぼ無し!しかし剣劇が面白い。次々に手ごわい敵と連戦につぐ連戦でゲームのようだ。ヒロインも最初の芸者姿は頭が大っきくて何か変だが、髪をゆって『あずみ』みたいなビジュアルになってからは凛々しくなった。運動神経もかなりのもんです。長澤奈央が目当てで借りたけど主役の女の子もチャーミング。もう少しストーリーに深みがあれば良かったの
ですが、期待してみなかった分意外と楽しかったのでお薦めしたいと思います。タイトル何とかならんかなあ…
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[ DVD ]
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宮本武蔵 DVD-BOX
・三船敏郎 ・八千草薫 ・岡田茉莉子 ・鶴田浩二
【東宝】
発売日: 2005-12-23
参考価格: 14,175 円(税込)
販売価格: 11,049 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 10,980円〜
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・三船敏郎 ・八千草薫 ・岡田茉莉子 ・鶴田浩二 ・吉川英治
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カスタマー平均評価: 4
なつかしいネ??? 宮本武蔵は、三船敏郎を始め、萬屋錦之介、中村錦之助、役所公司などなどたくさんの人が演じています。おつうさんも、今回は八千草薫です。
岡田茉莉子も若いです。
今までも何度も見ましたが、久々に見るとまたいいもんです。^^
日本の自然も、いまよりもっと豊かだったよう泣きがします。
さて、続きもみよーっと ^^
これはかなりの名作! 宮本武蔵はどうしても中村錦之助の武蔵と比較してしまいますが、この宮本武蔵はまた違った魅力を放つ素晴らしい作品だと思います。吉川原作を多少変えていますが、かえってストーリーの流れが良くなっています。一乗寺の決闘の名目人を清十郎に変えているのもむしろ話がしっくりときます。子供を斬ったと責められることもなく、またオババの復讐などといった余計な話も省かれているので、密度の濃い内容になっています。三船の武蔵は凛とした風格があり迫力十分で巌流島の決闘の緊張感は凄いものです。個人的には、三十三間堂の闘いでの武と美を対比した演出がとても心に残りました。非常に味わいのある「宮本武蔵」だと思います。
絶品!“鶴田”小次郎 本作では鶴田浩二演じるところの佐々木小次郎。
これが驚くほどいい。
言わずと知れた剣の達人で武蔵最大の敵役。この設定は当然だが、本作で白眉なのはそのキャラクターの造形である。
あまりに強すぎるがゆえに世間から受け入れられない孤独。
それでも自らの剣を極めることを宿命づけられた彼の天才としての生き方は、ニヒルであり、どこか破滅的だ。
そこまではよく描かれる小次郎像であるが、本作はそればかりではない。
そんな孤高の天才としての自らの宿命をうけいれつつも、武士としての礼節を重んじ、対戦相手や女、つまり自身より弱いものへのいたわりも忘れない。
そんな彼のストイックな姿は高潔で凄味を感じさせるものであると同時に、常にどこか一抹の寂しさも漂わせている。
小次郎が発する言葉のひとつひとつ、それを独特の説得力ある台詞まわしで語る鶴田浩二の演技も絶品だ。
まさに、男が惚れる男として描かれている本作の佐々木小次郎は、完全に“三船”武蔵を圧倒している。
巌流島の決闘の迫力や、そこからつながるラスト・シーンの情感も、まさにこの佐々木小次郎像あってこそ導かれるものであると思う。
…が、作品全体としての出来は、決してほめられたものではありません。
特に、武蔵とお通の離れてはくっつきを繰り返すメロドラマ的部分のしつこさや、第二部(「続・宮本武蔵 一乗寺の決闘」)のもたつき加減は観ていてなかなかキツイものがあります。
三船敏郎さんの武蔵!渋い!面白い! この宮本武蔵、一言で言うと異端派に属する。原作から逸脱してる部分も多いことは事実。・・なんですがこれ実は結構名作だったりするのです。何故かっていうと口でいうのは難しいんですが、原作の雰囲気だしてるんです。別に原作のような心の剣を求める武蔵は描かれてません。むしろこの作品武蔵を取り巻く連中がものすごく魅力的なんです。ニヒルすぎてそして切ない小次郎、情熱的すぎて不幸の道を驀進する朱美とおつう、そして原作にない熊五郎という城太郎の弟弟子の愛らしさ、けなげさ、すべてが原作にはないエピソードの塊なんですが、原作に近いイメージのする作品なんです。ラストの三船武蔵と鶴田小次郎の暁をバックにした巌流島決戦、武蔵映画でもっとも迫力があります。そして三船武蔵の渋さに酔いしれます。最後にこの作品はアメリカで日本初のアカデミー賞を受賞した作品です。日本ではあまり評価されませんでしたが錦之助武蔵とは違う面白さが味わえます。このレビューが他の皆様の参考になれればこれ以上の幸せはありません。
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[ DVD ]
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宮本武蔵 巌流島の決斗 [DVD]
・中村錦之助 ・丘さとみ ・入江若葉 ・高倉健
【東映ビデオ】
発売日: 2003-03-21
参考価格: 4,725 円(税込)
販売価格: 4,725 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 3,380円〜
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・中村錦之助 ・丘さとみ ・入江若葉 ・高倉健 ・吉川英治 ・内田吐夢 ・鈴木尚之
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カスタマー平均評価: 4.5
宮本武蔵のすさまじさを描いた最高傑作 シリーズ5部作の全てに言える事かも知れないが、本物の武蔵の年齢を考慮し、同年代の主役の錦之助が1年づつ成長していく様子を実際に加味して作られた映画で、内田監督の入れ込みぶりが伝わってくる。それに輪を掛けたような錦之助の気合いの入った演技は、まるで武蔵が乗り移っているかの様にさえ感じる。戦国の世に生まれ、何もないところから兵法一つで名を轟かせ、今も尚人の心に厳然と存在する大兵法者を、真剣に描ききった時代劇の最高傑作と言えよう。
最高傑作! 私は原作を読んでいないので、この「巌流島の決斗」は 最高の物だと感じました。 特に最後のシーンは必見です。 ただし、宍戸梅軒はでてきておりません。 あと、又八の出番が少なかったのが 少しさびしく感じました。
強引にまとめた? 時代劇人気が下火になり、製作は予算的にかなり苦しかったらしい。 なんか無理やりまとめあげたような感じで、武蔵の心境の変化が、 とても性急で繊細さが感じられない、と私は思う。 そもそも宍戸梅軒との勝負が省略されちゃってるのが問題だ。
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[ DVD ]
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眠狂四郎 勝負 [DVD]
・市川雷蔵 ・加藤嘉 ・藤村志保 ・高田美和 ・久保菜穂子
【角川エンタテインメント】
発売日: 2008-09-26
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 3,990 円(税込)
( 通常4〜6日以内に発送 )
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・市川雷蔵 ・加藤嘉 ・藤村志保 ・高田美和 ・久保菜穂子
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カスタマー平均評価: 3
それほどの傑作なのだろうか? 冒頭の少年を助けるシーンから始まって、物語が一気に展開する様は見事であり十分に楽しめたが、私個人としては、子供や老人、女性を明るく助ける眠狂四郎の姿に一抹の物足りなさを感じたのも正直いって事実。加藤嘉や高田美和の演技も、今日的な視点からはやや過剰な印象といっては失礼か。
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[ DVD ]
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隠し砦の三悪人 [DVD]
・三船敏郎 ・上原美佐 ・志村喬 ・千秋実 ・黒澤明
【東宝】
発売日: 2003-03-21
参考価格: 6,300 円(税込)
販売価格: 5,064 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 2,990円〜
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・三船敏郎 ・上原美佐 ・志村喬 ・千秋実 ・黒澤明
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カスタマー平均評価: 5
これを観ずして映画を語るなかれ・・・というくらいの名作。 恥ずかしながら
実は黒澤明監督の数ある名作の中で
最近までこの『隠し砦の三悪人』はまだ観たことがなかったのだ。
ほかにも観ていない黒澤作品もたくさんあるのだけれど
とりわけ『スターウォーズ』をはじめ
世界中の映画に大きな影響を与えたとされる
この作品を観ていないままで
映画をアレコレ語るというのは
やっぱり拙いよね。
というわけで
じっくりゆっくりと楽しんだ。
何しろスゴイ迫力。
画面の構成とか背景の奥行きとか
とても50年前のモノクロ映画とは思えない。
でもこれは
劇場の大スクリーンで観るべき映画だったなぁとつくづく思った。
雪姫役の上原美佐さんはこれがデビュー作。
素人くさいセリフの棒読みがむしろ
お姫様の凛とした気品に見えてくるのだから不思議なものだ。
これが黒澤マジックと言うことか。
今年公開された
樋口真嗣監督版『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』
はどうなんだろう?。
コワイモノ見たさでちょっと観てみたい気もする。
21世紀の雪姫様もセリフの棒読み加減では負けないかな?。
不滅の金字塔 ユング心理学で分析すると真壁六朗太が父性原型、雪姫が母性原型、二人の農民がトリックスターで真壁六朗太の旧敵が老賢者になります。
自己実現を目指す主人公が黒澤明監督です。
影響力を持った、世界の傑作。 黒澤映画では羅生門、七人の侍、隠し砦の三悪人が大好きです。
姫役の上原美佐は、文化女子短期大学在学中にこの映画に大抜擢されて、でもわずか二年で、自ら「私には才能がない。」と映画界から去っています。
そのエピソードは、ビスコンティの「ベニスに死す」にヨーロッパ中のオーディションで採用された、美少年、ビヨン・ヨーハン・アンドレセンを思い出します、、彼も「映画には興味がない。」と言って去っていきましたね。。
上原さん、この映画を残してくれて、本当にありがとうございました。
男勝りで、エキゾチックで、凛とした声と背筋がぴんとした佇まい、この映画での存在感は素晴らしく、特に村祭りで踊るシーンが好きでした。
この村祭りは、北野監督の座頭市でも、参考にされましたね。
そして、スターウォーズでは、「隠し砦の三悪人の雪姫のような人。」という設定でルーカスはレイヤ姫を設定したそうです。
内容ですが、
一発千金を狙って、戦に参加した百姓の太平と又七は、ひょんなことから金を発見、同時に秋月家の雪姫をかくまいながら、味方の援軍を待っていた六太郎(三船敏郎)は、彼らと出会い、彼らの口からでた出まかせにヒントを得て、欲の突っ張った彼ら二人を、うまく使いながら、関所を通過する作戦を練る、、けっこう、、手に汗を握る展開で、、まさに八方塞りな絶体絶命の状況からの脱出と、次々と迫る追っ手、、、そして立ちふさがる、かつての盟友の田所兵衛(藤田進)。。スリリングな展開はとってもステキです。
この八方塞りな絶体絶命の状況からの脱出、次々と訪れる危機をすり抜けるスリルは、シナリオ作成時に、「山中での八方塞りな絶体絶命の状況」を最初に設定し、4人のシナリオライターが、別々にそして一緒に寝食を共にして解決策を見つけていくという、文字どうりリアルに脱出する方法を考えた賜物だそうです。。。
そして、信頼や同じ夢を共有して、困難を乗り越えていくという武士道に根ざした心温まるラストシーン、、黒澤映画の好きな点でもあります。
観てない人は、是非、平成版 「隠し砦の三悪人」を観る前に、黒沢版「隠し砦の三悪人」を観てみてください!
観ればわかる 文句なしに面白い。
黒澤映画の凄さは今更いうまでもないだろう。
千秋実と藤原釜足のやりとり、三船敏郎の殺陣(特に馬に乗っての)、上原美佐の姫、横長のスクリーンを活かしたカット割、迫力…細かくあげればキリがない。
とにかく観ればわかる。
個人的には黒澤作品の中で1番好きな作品です。
鳥肌が立つシーン必見、娯楽作品に必要な要素とは何か 故黒澤明監督作品。戦乱で破れた国の姫を友好国に脱出させるために、家臣が放浪していた百姓2人を道連れに金二百貫をもって敵国突破を試みる冒険活劇。
特典映像で監督が話すように、解りやすくて面白い映画がいい映画だ、の言葉がぴったりの映画。主人公が機転と技量で数々の困難を突破するRPGの先駆けのような内容に、欲に目がくらんで懲りない失敗を繰り返す人間の性がユーモラスに描かれており、見所は尽きない。本作品で強調したい点は、エキストラを含めたすべての配役が危険を顧みないアクションを演じていることである。冒頭の数百人の奴隷が暴徒と化して石段を駆け下りる危険な映像には鳥肌が立った(危ないって)。CGに頼る現在では絶対に撮れないように思うし、『パフューム』のラストなど比べものにならない。三船敏郎が疾走する馬上で戦うシーンも危険なアクションを本人が演じている。
冒頭の落ち武者が空に手を伸ばしたまま息絶えるシーン(死後硬直がはじまる前にこのような姿勢で死亡することはあり得ない)や、槍での決闘シーン、ラストの城内シーンなどやや芝居がかりがすぎる感もするが、時代考証やリアリティーを度外視した娯楽ものの演出と見るべきだと好意的に解釈したい。付録の冊子にある上原美佐(雪姫)の普段着のスナップ写真は、劇中の雪姫よりも美しい。
伝えたい映像を表現するために、現在はCGを多用しているが(それ自体は否定しないが)、そのようなもの抜きに娯楽作品に必要な要素は何かを考えさせられる作品として勧められる。このシリーズはとにかく値段が高いのが難点であることと、個人的には『赤ひげ』や『七人の侍』の方が好きなので、これと比較する意味で敢えて星4つとしたが、星5つとする他のレビューにも異論はない。
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[ DVD ]
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七人の侍 [DVD]
・三船敏郎 ・志村喬 ・稲葉義男 ・宮口精二 ・千秋実
【東宝ビデオ】
発売日: 2002-10-25
参考価格: 8,400 円(税込)
販売価格: 6,653 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 3,690円〜
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・三船敏郎 ・志村喬 ・稲葉義男 ・宮口精二 ・千秋実
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カスタマー平均評価: 5
傑作の条件 見事な映画である。この映画にも勿論欠点があるのだが、観客の関心を欠点から逸し映画に集中させる力が全編途切れることが無い。3時間27分中、1秒も無い。演技陣と制作陣の集中力が途切れる瞬間が無い。隙が無いと言ってもいいだろう。ここに傑作の条件が一つある。そう、観客に欠点を気付かないか気にさせない事だ。全てを完璧と完全に近付けねばならない。黒澤明が伊達に完璧主義者と呼ばれたのではない。映画好きなら一回は観るべき映画である。
すばらしい 文句なく面白いです。
3時間以上という時間から観るのを少し敬遠していたのですが、いざ観てみると本当に時間を忘れて見入っていました。
志村喬のかっこよさ。あのカリスマは、何の得にもならない戦に参加しようという侍たちの気持ちも十分に頷ける、そんな凄みがありました。
そして、三船敏郎の演技のうまさ。彼の存在感は突出していて、どのシーンでも彼にすべてを喰われている感がありました。
完全に娯楽一辺倒ではなく、メッセージ性も伝わりやすい形で含まれていて、面白いだけではないというのがまた良いです。
世界が評価するだけあります。とりあえず観るべきですね。
超大作といわれるにふさわしい面白さ
この映画を見るのは2回目だが、3時間半という超大作で、しかも白黒ということで見る前に少し覚悟がいったが、実際視聴してみるとさすがに日本を代表する超大作といわれるだけあって色々な角度で楽しめる作品であった。
ストーリーは野武士の略奪に悩まされる農村を守るために、農民が侍を雇って村を守ろうとするという奇想天外なものだが、戦国時代には実際にこのような事実もあったらしい。作品の前半は百姓達が侍を雇おうとして苦労する場面に費やさられるが、この部分が結構面白い。最初の一人を雇うのに非常な苦労をするわけだが、それもそのはずで報酬が白米を腹一杯食べるだけというのでは普通の侍が応じるはずもなく、特色のある侍が一人ずる集まるエピソードが楽しめる。それにしても当時の百姓の生活は悲惨の一言で、身なりは汚いし、自分が作った米も食えないし何のために生きているのだろうと思わされる。
中盤は、7人の侍が集まった後に、野武士をいかに撃退するか作戦を練り、それを実行に移す様子がコミカルに描かれる一方で、登場人物たちの過去の辛い過去が明らかになったりと、盛りだくさんの内容だ。
そして終盤は野武士たちとの迫力のある戦闘シーンがたっぷりと描かれており、特に最後の雨中の決戦の場面は圧巻だ。そしてエンディングとなるわけだが、印象的なのは前半では悲惨な部分しか見えなかった百姓達の生活が中盤から徐々に印象が変わってくるところだ。それを象徴するのがこのエンディングである。この作品が単なる娯楽作品にとどまらない奥行きの深さを感じさせる終り方だと思った。
百姓たちは卑屈すぎる 褒めるべき所は皆さんおっしゃる通りです。敢えて、個人的に好きになれない箇所を一点。「おらたちは駄目だ」とかなんとか、野武士にやられ放題になっている百姓たちが自信なさそうに言いますが、あまりに卑屈すぎる気がする。最後の志村喬のせりふ「勝ったのは百姓だ」を生かすために、わざと必要以上に卑屈にしたのでしょうが、見ていて百姓の情けなさには胸がむかむかする。
常に最新作のような魅力を持った世界の傑作! 観てない人は無条件に観るべし!世界中の人々や、映画人に影響を与え、今でも変わらぬ影響力、感動を与える世界の傑作かつ名作。
その迫力、いくつものカメラをいろいろなところにセットして同時撮影したカメラワークと編集、人物設定、脚本、美術、たぶん、、こんな映画二度と撮れないでしょう。
この映画が古くならないのは、流行ではなく、本質的な人間の性質を捉えているからですね。
戦と勝った負けたが人生の分け目になる武士達、戦に翻弄されるが畑を耕し自然と闘い共存していく百姓。前者は強者かつ支配者で、後者は弱者かつ被支配者と思われているけれど、その実、前者がお国のために命をかけて戦って負けても勝っても、後者は関係なく畑を耕し、収穫を得て生きていく、、、いったい、、戦とは何なのか?。。。。百姓達のい願いを聞き、浪人達を集め、百姓達に戦術を教え、陣頭指揮を執り、そして大切な仲間を失った侍の大将の勘兵衛が、戦い終わって発した一言、、、「また負け戦だったな…、勝ったのはあの者たちだ、わし達ではない…。」、、、という言葉に、全てが詰まっている。
この台詞は、第二次世界大戦が終わって、神風特攻隊や学徒出陣、大勢の好む好まざるに関わらず「お国のため」に戦い死んで行った人々のことを忘れたかのごとく、有象無象の戦後大衆風俗が出現し、全ては忘却の彼方になってしまった現代日本の比喩でもあると言われています。
なるほど、弱者であった百姓を守るため、強者であった侍達の有志が集まり、侍同士が、そして百姓達とも心をひとつにして、ある一種、、歴史を変えていく、、それは、考えを広げれば、武士同士の覇権争いの戦いとは違い、人民を守るための意義ある戦いと思える、、しかし、、本当に違うのか??戦いとは己の信じる正義や思想や欲が絡まって行われることには変わりは無い。などと、、、、いろいろ考えてしまう。
同時に、命をかけ戦ってこその友情があるということも、改めて考えさせられる。だって、仕事でさえも物凄く困難があって、それを乗り越えたりすると、会社や立場が違っても他とは違う結びつきが生れるしね、スポーツなんかも一般的にはそうだし、、家庭だってそうだよね、、、だから、、、結局、、、、戦争なんてしないで、そういった擬似戦争でケンカしたり笑いあったりして友情や繁栄を育みましょうよ。とまあ、変なところに話題が行ってしまいましたが。
雨をモノクロフィルムに写すために、墨汁を混ぜて降らしたり、あの泥沼のような地面が迫力あるシーンを生んでいますが、これは積雪を溶かすために撒いた大量の水の偶然の産物だったとか、焼けるわら葺家の中で、島崎雪子はギリギリまで演技をし、火ぶくれで顔が腫上がった、とか、セットの周りにあった森も焼け果てちゃった、とか、、物凄くエピソードが多い映画なので、この映画に関する本も読むと面白いですよ。
もう一度言います、観てない人は、直ぐに見るべき!
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[ DVD ]
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影武者 [DVD]
・仲代達矢 ・山崎努 ・萩原健一 ・大滝秀治 ・倍賞美津子
【東宝ビデオ】
発売日: 2003-01-31
参考価格: 6,300 円(税込)
販売価格: 4,990 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 3,000円〜
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・仲代達矢 ・山崎努 ・萩原健一 ・大滝秀治 ・倍賞美津子 ・黒澤明 ・井手雅人
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カスタマー平均評価: 4
芸術的な武田信玄 僕が、大学時代に最も感銘を受けた映画。武田信玄とその影武者を題材にした映画ですが、これは映画と言うより芸術作品という感じがします。
仲代達矢の迫力はもちろん名優が脇を固めているばかりでなく、SFKを駆使しているわけではないのですが、とにかく色彩が鮮やかで映像に迫力を感じます。
この映画のロケには、「影武者・外国版」エクゼクティブ・プロデューサーとして、なんと「地獄の黙示録」のフランシス・フォード・コッポラや「スター・ウォーズ」のジュージ・ルーカスなどが参加していました。
風林火山など武田信玄を映画化したものは多いのですが、黒澤監督の武田信玄は、とても芸術的です。
映像美。日本の根本的欠点。 これほど美しく格調高い「画像」がえんえんと続く映画は無い。内容は後にバブル崩壊を実体験したので、今では納得しながら観る事ができる。日本の組織が「外敵」に、あっけなく敗れるのはいつもこのパターンだ。嫉妬とプライドの絡んだエリート集団間の抗争のあげく、外部の敵につけこまれ、乗っ取られてしまうのである。太平洋戦争もこうだった。これは黒澤「天皇」による天皇制社会批判だと思う。
若き自分との戦い 「影武者」は「乱」を作るための前哨戦という言い方を どこかで黒澤自身がしていた記憶がある。前哨戦にしては3時間になんなんとする大作であり まずこの点は敬意を表したい。
黒澤ファンとして この映画を語ることは 幾分難しい気がする。他のレビュアーの方も仰っている通り 全盛期の黒澤映画に比べると やはり 黄昏と言うべきかとも思うのだ。黒澤が持っていた天馬空を翔るといった 想像力と創造力が やはり本作においては見られない。
繰り返すが 本作品は 極めて丁寧に作られた大作であり 凡百の時代劇映画と比較すべくもないと思う。但し「極めて丁寧」は 黒澤映画にとっては 只の「必要条件」でしかありえない。「十分条件」が足りないのである。これが 黒澤の晩年の諸作の特徴だ。黒澤にとって 自分の若き日々の作品は 恐ろしいほどの桎梏になったのではないかと 今 思う。
盛者必衰 栄光は儚い。
一時凌ぎは、所詮、幻。
戦国の臨場感タップリ。
老臣忠臣は、消え去るのみ。
戦場シーンの迫力は、流石、黒澤。
役者の迫力は、秀逸。
歴史的名作を楽しみましょう。
不動如山 三時間にわたってこの緊張感の持続はありえない。
空気が張り詰めた、三人の同じ容姿をもつ男が並ぶオープニングから、悲愴美のきわみといえるラストまで、ひとつの壁画を眺めている気分だ。まさしく、影武者は「絵」である。「映像」以前に「絵」として展開する。そんな気がする。
勝新太郎ファンの方、彼の「信玄」が拝めるこのDVDは買わない手はありません。感動物です。勝影武者が実現しなかったという悲劇が、より一層この映画を美しくしているのですから。
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[ DVD ]
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あずみ デラックス・エディション [DVD]
・上戸彩 ・オダギリジョー ・岡本綾 ・北村一輝 ・竹中直人
【アミューズソフトエンタテインメント】
発売日: 2003-11-21
参考価格: 6,090 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 940円〜
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・上戸彩 ・オダギリジョー ・岡本綾 ・北村一輝 ・竹中直人 ・小山ゆう
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カスタマー平均評価: 3.5
無題 この物語に出てくる浅野長政や加藤清正は
本当に悪人なのだろうか・・
太平の世のためと天海は言うが、それは本当に正しく、
間違いのないものだろうか・・
この映画を見ていて、それを強く感じたし、
何も知らないあずみ達は、ただ爺の言われた事だけを
ひたすら信じ技を磨いていく・・
何ともいえない物悲しさだけを残しながら、
あずみ達は使命を果たしていく・・
あの娘になら斬られたい? 加藤清正・浅野長政らが同年に死亡していることにヒントを得たであろうエピソードの前半。
当時の人口って今の数分の一だろうに、これだけいっぺんに殺したら国が傾くだろうな?、
と心配になるほど斬って斬って斬りまくります。
と言うか、しょっぱなから仲間斬ってるんだもん。
クライマックスの大乱戦、絵面は野獣の群れの中を跳ね回る小鹿ですが、
血を撒いて斃れるのは野獣たちの方と言うのがイカス。
ただし、終始陰惨なイメージばかりというわけでもありません。
特に更正(?)しようとした上戸彩に迫る野盗のリーダーのニコニコ顔がツボ。
お兄さんポジションの忍者がこっそりあとずさるのが見切れてみたり、
文字通りマンガみたいな殺し屋3兄弟もウケまくりでした。
理不尽な映画 優雅さに欠きますがこの映画の理不尽な点を箇条書きとして以下に載せます。
1.「強さは早さ」だと尤もらしい事を言っているが上戸女史のぷよぷよした腕が刀(鉄)を阿修羅のごとく振り回す様はとても信じられない。
2.上戸女史がドラゴンボールの悟空の様な世間知らずでとても暗殺者の様に見えない。
3.忍者をも超える腕を持つ武芸者の半分を任務に不適当と見なし切り捨てる経緯が不自然でその意図が見え透いている。また無意味でも有る。
4.登場人物の多くが現代の日本の渋谷か何処かに住んでいる住民の様に見えなくも無い。そして、それはあり"得"ない。
5.竹中氏の毎度の演技は一体何なのか? 別世界、別時代にいる筈なのにいつも同じ人。
ディティールが映画にとって最重要だとは決して言いませんが、次から次へと畳み掛ける御都合主義、あからさまに嘘を並べ立てるこんな物語は信じられません。
忍者を描くなら「カムイ(カムイ伝、カムイ外伝を含む。できれば忍者武芸帳とサスケも)」を読んでから。まことのストーリーテラーなら美しい嘘を。真実の物語を語って欲しい。
世界一の殺陣。 日本映画で北村監督ほど アクションや殺陣のクオリティが高い作品を作るひとはいない。キャスティングも完璧。特にオダギリジョーは最高の演技で、この役は彼にしか出来ないと何度もこころの中で思った。ラストの長い殺陣シーンは日本映画史上最高の殺陣シーンとなっている。一度だけではなく、何度も観たくなる作品。
漫画の方は未読ですが・・・ ストーリー展開がちぐはぐで何が行われているのかわからない、というのが正直な感想です。
原作の色なのか壮絶なシーンがいくつか出てきますが、そこに至るまでキャラクターに
全く感情移入ができず、「えらい死に方しよったなぁコイツ」ぐらいにしか感じられないので、違う意味で観ていてとても悲しくなる作品でした。
原作を読んでいる事を前提でこの映画を撮ったのでしょうかこの監督は・・・
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[ DVD ]
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丹下左膳 百万両の壺 特別版 (初回限定生産2枚組) [DVD]
・豊川悦司 ・野村宏伸 ・麻生久美子 ・武井証 ・金田明夫
【日活】
発売日: 2005-01-01
参考価格: 4,935 円(税込)
販売価格: 4,935 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 900円〜
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・豊川悦司 ・野村宏伸 ・麻生久美子 ・武井証 ・金田明夫 ・林不忘
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カスタマー平均評価: 4
私には合いませんでした・・ 軽い。TVドラマのような時代劇だった。
粋に思えず、あまり面白くなかった。
テンポ悪し、緊張感なし、セットも微妙。
喋り方とか雰囲気も現代風で浮いていた。
特に回収屋が、うっとおしくて目障り。
ただのチンピラみたいな丹下左膳だが、
トヨエツの着物姿を楽しめたのが救いだった。
山中貞雄監督の「丹下左膳」の方が面白い。
安っぽいし、出演者のファン向きだし、
このリメイク版は、かなり物足りなかった。
ニヒルで艶のある左膳 チャンバラ活劇だと思い購入が・・見事に裏切られる。良い方向に(笑)とにかく映像の一コマワンカットが美しい。錦絵のように極彩色その中に立つ長身の丹下 左膳・・見惚れました。デジタルではこの風景はだせません。殺陣も優美で片手なのになんて美しく刀を抜刀し納めることか・・考えた監督もすごいが演じた豊川氏も素晴しい。その野蛮な立ち振る舞いにも武士であったときの品が残りニヒルな笑みに垣間見える寂しさに優しさ。テンポの間延び感が気になりますが映像と俳優の絵のような一体感に脱帽です。
私はパッケージの左膳の後姿にやられてしまいました。
まあ見るでしょう。 丹下左膳・見て後悔はしません。時代劇ものってこんなに人情を機微に描き上手くヒーローを作ってるんだねえと勉強になりました。
金田一耕助 トヨエツは昔金田一耕助を演じていたことがありました。一生懸命熱演しているのは分かるのですが、イマイチのれませんでした。今回も、キャラクター色の強い役なので不安でしたが、良かったです。派手なチャンバラは意外に少ないものの、人情の機微にあふれた演出であきませんでした。でも、かつみ&さゆりは、ちょっとウザかった。
笑いあり涙あり 豊川悦司さん演じる丹下左膳は強くて情にもろい、まさにヒーローです。伴侶のお藤さん演じる和久井映見さんは今までにない程気が強い 役をされていて左膳とお藤さんの言葉のやりとりは漫才のように笑えます。ちょび安演じる武井証くんは可愛いだけでなく泣かせてくれます。 何度も見てみたい作品です。
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[ DVD ]
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宮本武蔵 [DVD]
・中村錦之助 ・丘さとみ ・入江若葉 ・木村功 ・三國連太郎
【東映ビデオ】
発売日: 2003-03-21
参考価格: 4,725 円(税込)
販売価格: 4,725 円(税込)
( 在庫あり。 )
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・中村錦之助 ・丘さとみ ・入江若葉 ・木村功 ・三國連太郎 ・吉川英治 ・成沢昌茂 ・鈴木尚之
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カスタマー平均評価: 4
新しい武蔵の始まり 錦之助の「野生児タケゾウ」を筆頭に役者は熱演、セット、ロケの映像とも非常に力が入っていて、「新しい宮本武蔵を作るぞ!」というテンションの高さが感じられる。 ストーリーはおなじみのものだが、群像ドラマを目指すべく、武蔵以外の出演者にも丁寧な目線が払われている点に注目。
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