アクション警察DVD店

残念無念
「パルプフィクション」「レザボアドッグス」「キル・ビル」のローレンス・ベンダープロデュース作品で、「トリプルＸ」のヴィン・ディーゼル主演、脇には ジョン・マルコビッチ、デニス・ホッパー、と紹介されれば、観る方は男っぽいハイテンポで展開するクライムストーリーを期待するのは当然だけに、大きな肩 透かしにあっけにとられるばかり。
ジョン・マルコビッチ、デニス・ホッパーは単なる客引きだった。人目を惹き付けるための歪んだ宣伝に反省を促したい。
主 役は何処からどう見てもヴィン・ディーゼルではない。バリー・ペッパー主演。彼は出演作も少なくほとんど無名、特に魅力ある俳優でもないお坊ちゃまマ フィアの笑い話のようなつまらない失敗談をネタに話しは展開。開始と終盤のジョン・マルコビッチ、デニス・ホッパーの存在感で何とか形になったような作 品。
女性は一人も出てこない。男っぽさを強調したと言いたいのかもしれないが、このようなお粗末なストーリーでは何の意味もなかったと言ってよい。
うー・・・・・。
何となくジャケットのカッコ良さに惹かれたのと、
セス・グリーンを見たさで鑑賞しましたが、
見事撃沈でした。

開始〜30分位はまぁそれなりに許容範囲内なのですが、
主人公達がトラブルに巻き込まれてしまってからは、もうグダグダ。
まるでちびっこギャングのような頼りなさ。
ラストも読めてしまって、ダメでした・・・・。

ヴィン・ディーゼルのファンなら、観ても良いかもしれませんが、
それ以外は・・・・・・。(^^;
デニス・ホッパーがボスというのはピッタリだったので◎。

社会派アクション
デニーロ、バーンズがまず健在、かっこいい。軽快に話が進んで行くので全く飽きない。アクションもいちいち格好良く撮れている。一方、対する犯罪者も個性的である。ここにＴＶメディアや司法、社会批判的な要素を絡めている。ニューヨークが舞台、外国なので素直に見れる部分はあると思し、あくまで正義が善である王道からは逸脱はしていない。いわゆる現代社会の縮図を大袈裟に妄信的にし、悲哀戦士の登場でうまく丸め込まれる。ともあれ裏切られる展開、緊迫感のシーンも多々あるので十分に楽しめる。この二人でないと成立しないのかもしれない。
見ごたえのある映画！
正直、とても恐ろしい映画でした。社会派又は犯罪映画というジャンルに括られると思うのですが、ヒーローを途中で殺してしまう演出に、観ていて、息を呑んでしまいました。これからご覧になる方の為にこれ以上の言及は避けますが、なるべく余分な情報を持たずにご覧になることをお勧めします。アメリカでは、本物の犯罪をマスコミが追いかけ、凄い視聴率を獲っていることをご存知かと思いますが、このことを描いた物語です。犯罪に対するマスコミ報道のあり方、犯罪者に対する刑罰の問題などこの映画の背景として存在しています。デ・ニーロの存在感も際立っています。見ごたえのある映画です。
社会派エンターテイメント
　痛烈なメディア批判を訴えるサスペンス・アクション。ノリの良い音楽とニューヨークの街並みが、テンポの良さを加速する。

　映像という「リアリティ」を武器に、真実を創り出すメディアを巡る現代的欲望の物語は、その批判精神から社会派作品とみることもできるし、ノリからエンターテインメントとすることもできる。法律を利用するタイムリーな類似性は『３９ 刑法第三十九条』と、メディア権力については『インサイダー』と併せて、一見の価値あり。